2026.10.15

高校 探究

高校2年生研修旅行沖縄コース3日目~読谷高校との交流と歴史学習

「100年先も残さんといけん」
読谷高校との対話と、歴史の痕跡から紡ぐ未来

3日目は、沖縄の「過去・現在・未来」を五感でたどる探究プログラムです。

連日の活動で疲れもたまってきた頃でしたが、生徒たちは新たな発見や出会いを楽しみながら、沖縄の歴史や文化について学びを深めていました。

本日は、「読谷高校との学校交流」と「掩体壕(えんたいごう)・座喜味(ざきみ)ミュージム見学」の2チームに分かれて活動を開始いたしました。

読谷高校との学校交流

学校交流に参加した生徒たちは、地元の読谷高校を訪問しました。
今回の沖縄コースにおける事前学習のテーマは、「100年先も残(ぬく)さんといけん」。これは、「残さないといけない」という言葉を軸に、沖縄の方言(残す=ぬくさん)と広島弁(〜といけん)を掛け合わせて作った情熱あふれる造語です。双方の文化を尊重し、未来へ大切なものを引き継いでいきたいという想いが込められています。

交流の冒頭では、実行委員同士がお互いの地域や学校の魅力を紹介。「広島弁クイズ」では、「行かん」という一言がイントネーションひとつで「行きませんか?(勧誘)」と「行かない(否定)」に変わる複雑さに、沖縄の生徒たちから驚きの声が上がるなど、和やかな笑顔で打ち解けることができました。

その後行われた意見交換では、研修旅行実行委員の提案により、一方的な発表ではなく「小グループでの対話」を中心に進行。「100年先も残(ぬく)さんといけん」というテーマのもと、「大切な文化や平和を100年先まで残すために、自分たちは何をしなければならないのか」について熱い言葉を交わし合いました。直接現地の高校生と意見を重ねる中で、自らの行動指針を確かめ合い、未来への「宣言」を行う姿は大変頼もしく見えました。手荷物として携えてきた「Question」の答え合わせを行い、確かな決意という「Answer」へと昇華させる、かけがえのない時間となりました。

掩体壕(えんたいごう)・座喜味(ざきみ)ミュージム見学

一方、掩体壕や座喜味ミュージアムを訪問したチームは、未だ現地に残る戦争の生々しい痕跡を前に静かに佇み、当時の悲劇と命の尊さに想いを馳せる真摯な姿が印象的でした。

昼食 沖縄ポークビレッジ

昼食は、海を見渡す「沖縄ポークビレッジ」にてみんなで賑やかにBBQを楽しみました。一見すると美しい海辺での穏やかな時間ですが、実はここはかつて米軍が上陸してきた歴史的背景を持つ海岸でもあります。その事実を知った上で過ごす時間は、今ある平和のありがたさと大切さを、よりいっそう深く噛みしめる機会となりました。

チビチリガマとシムクガマ

午後は、チビチリガマとシムクガマを訪問いたしました。チビチリガマでは、自分たちと同じ年代やさらに幼い子どもたちが集団自決という悲劇に巻き込まれた悲しい歴史を学び、戦争のむごさと命の重みに胸を締め付けられました。そして、命を守る判断によって多くの人々が助かったシムクガマの対比を通して、「生き抜くこと」「命を尊重すること」の本当の意味を深く考えさせられました。

道の駅かでな

一日の締めくくりには「道の駅かでな」を訪れ、屋上展望台から広大な嘉手納基地を一望しました。目の前に広がる広大な滑走路や轟音とともに離着陸する航空機を目の当たりにし、教科書の中だけではない、今もなお沖縄が抱える「基地問題」の現実を肌で体感することとなりました。
 同世代との温かい交流と未来への誓い、過去の悲惨な歴史、そして現在進行形の社会課題まで。
 
多様な現場に足を運び、自らの目で見て、耳で聴き、対話を重ねた3日目。生徒たちが抱いてきた問いは、読谷高校の仲間とともに立てた「100年先へ繋ぐ」という宣言とともに、自分たちの生き方を変える一生ものの「Answer」へと確実に深まっています。