2025.10.17

高校

高校2年生研修旅行「東北・北海道コース」4日目~探究と体験が交差する“観光人クエスト”の一日~

早いもので今日で4日目です。
宿泊地のニセコから、1898mの高さを誇る羊蹄山を横目にバスに揺られながら、4つのコースに分かれての観光人クエストです。
 
これは、旅の中でその土地ならではの取り組みをされている方と出会い、その方の人生や価値観に触れ、自身のあり方を探究するきっかけにするという取り組みです。

観光人クエスト

籠島 学さん
問い:「何を大切にして生きていきたいか。」

洞爺湖周辺地域で、洞爺湖の音を活用した音楽を作成をされている籠嶋さんのお話を伺いました。
 最初に自分で洞爺湖での音を選び、録音する活動から始まりました。生徒は自分なりに面白い音を選び、そのデータを持って音楽施設に向かいました。

次に、日常使いのスピーカーとドルビアアトモスを使ったスピーカーの音響の差を実感する体験をし、圧倒的な臨場感にみんな驚いていました。
 籠嶋さんたちの経歴を聞き、またドルビアアトモスを導入したり、ユニット結成の経緯や意図を知ることができました。
 

最後に、最初に取った音データに自作の詩やナレーションを付けて、各グループの代表者が実際に録音しました。それをみんなで最後に聞きました。

秋葉 晃佑さん
問い:「あなたにとって自分らしく生きるとは?」

洞爺湖温泉街の地域で「めぐりや」というカフェを経営されている、秋葉晃佑さんのお話を伺い、「洞爺湖をもっと好きな場所にする」というテーマのもと様々なワークを実施しました。

最初は温泉街のフィールドワークで、この街のGoodとMoreを探しました。
どうすればこの街を盛り上げられるか、という視点で様々な写真を撮り、その後グループと全体で共有しました。

これらの活動をもとに、「あなたにとって自分らしく生きるとは」という問いについて個人で考え、自分たちの将来についても考える良いきっかけになったのではないかと思います。

松本 和哉さん
問い:「誰とどんなふうにつながっていたいか」

「株式会社とものば」で道の駅の企画運営をされている松本さんの自己紹介の後、共和町の観光などの課題や、道の駅の建設の話を伺いました。
 
今は観光地への通過点になっている共和町ですが、何もないところで、さまざまなことが始まっているようです。
その後、「株式会社とものば」のショップを見学し、人と人とのつながりや仕事について話し合ったり、商品開発のお話を伺ったりしました。
 
様々な繋がりを通して商品が生まれ、広がっていき、そして価値が生まれる。
そういう経験を通して、自分のしたいことを仕事にされているというお話をうかがい、とても感銘を受けました。
 
最後に、3人のレンガ職人の話を伺い、目的意識を持つことの大切さについて学ぶことができました。

庄野 恒平さん
問い:「進むべき道を決める時にあなたが大切にしたいものは?」

 庄野さんは仕事と生活を一体化し、地域の問題を解決してプラスの方向へというビジョンで活動されている方で、庄野さんが取り組まれている地域の問題とは北海道で害獣となっているエゾシカの有効活用です。
 
上記の問いが与えられた後、庄野さんが実際に行っている活動であるエゾシカ肉の食用利用について紹介や試食を行いました。生徒は実際に狩猟されたエゾシカに触れ、エゾシカの大きさや体温を実感していました。また、初めて食べるエゾシカ肉はとても美味しいと生徒たちから大変好評でした。最後に問いに対する振り返りが行われ、生徒からは「思い切りが大切 」や「正しいものを信じて選択したいけと、正しいものは人によって違うことも理解する必要がある」などと意見が交わされて観光人クエストを終えました。

昼食

昼はニセコに戻り、NACニセコアドベンチャーセンター内にあるレストランで昼食。今日はカレーをいただきました。

アクティビティ

ラフティング

アドベンチャーパーク

ガラスリッツェンとキャンドル作り

そして、午後は3つのコースに分かれてのアクティビティ。
ラフティング、アドベンチャーパーク、ガラスリッツェンとキャンドル作りでした。
幸いにも天候に恵まれましたが、中でもラフティングは季節柄とても寒かったようです。それでも、これまでの疲れが嘘のようにみんな全力で楽しんでいました。

最終日の宿は札幌です。
この度最後の長時間バス移動になります。
日中はしっかり頭と体を動かしたので、バスではみんなしっかりと休息をとっていました。
 
夕食のビュッフェの時にはみんなの元気は復活!
たくさん食べて、すっかりエネルギーチャージできたようです。
 
明日はいよいよ最終日。札幌市内での班別研修です。
疲れも溜まり、寒暖差も激しいため、気を抜かず体調にはくれぐれも気をつけてくださいね。
 
最後まで大きな問題なく、終われますように!