2023.10.19

高校

高校2年生研修旅行「カンボジアコース5日間」 4日目

期日:2023年10月16日(月)~10月20日(金)

4日目(10月19日)

●アンコールトム遺跡観光
●アンコールワット遺跡観光

誰もが一生に一度は見たいと思う絶景
アンコール・ワット遺跡の 日の出

今日の行程は、午前中はアンコール・トム遺跡観光、午後はアンコール・ワット遺跡観光となっていますが、希望者のみ早朝にアンコール・ワット遺跡を訪れ、日の出の様子を見るツアーを行いました。ツアーは希望者のみとしていましたが、なんと全員が希望しました。4時50分という早朝に集合となりましたが、生徒たちは眠そうにしながらも時間通り全員集合できました。
昨日買ったチケットを受け取って首から下げ、バスでアンコール・ワットに向かいます。途中チケットのチェックポイントがあり、バスの中で全員チケットを確認されました。
アンコール・ワット遺跡での朝日は、誰もが一生に一度は見たいと思う絶景と言われるほど美しく、その景色を一目見るために世界中から多くの観光客が訪れるほどです。
まだ日の昇らない暗いうちから出発して、足元に気をつけながら慎重に歩くとアンコール・ワットのよく見える開けたところに着きました。そこでそのまま30分ほど過ごし、朝日が昇るのを待ちました。アンコール・ワットの右から赤い朝日が昇ると、写真を撮る生徒もいれば釘付けになる生徒もいました。
その後ホテルに戻り、朝食をとりました。

アンコール・トム遺跡観光
▼8:28到着

午前中はアンコール・トム遺跡観光を行いました。アンコール・トムもアンコール・ワットも「アンコール遺跡群」という、昔のクメール王朝の首都跡の一部ですが、アンコール・トムは王宮で、アンコール・ワットは寺院という違いがあります。アンコールは「都」、トムは「大きい」という意味があるそうです。アンコール・トムは12世紀後半にジャヤーヴァルマン7世により建築された城砦都市です。「乳海攪拌」(ヒンドゥー教の創世物語)を模した彫刻の施された橋を通って南大門からバスで入り、中央部に位置する「バイヨン」と呼ばれる寺院を見学しました。生徒たちは朝と打って変わった暑さに苦しんでいるようでしたが、チャンパー(ベトナム)とカンボジア軍との戦いを模したレリーフを見学したり、遺跡と野生動物(コウモリ、サルなど)との共生について考えたりしました。また遺跡修復作業を体験しました。石についた藻類(コケ)をブラシで擦って落とす作業や、修復に使う砂岩をタガネで削る作業を、実際に遺跡修復に携わっている地元の作業員の方々と一緒に体験しました。生徒たちは、実際にやってみることで、見かけ以上に大変な作業であることを身をもって知ることができたようでした。またバスの中から閲兵式の際に用いられたとされる「ゾウのテラス」や「ライ王のテラス」など、有名な建造物を見学しました。

遺跡の説明を受け、修復に使う石材(砂岩)を磨き、削って整形する作業の体験中です。

昼食

お昼は泊まったホテルとは別のホテルに行き、飲茶料理(中華料理)をいただきました。ワンタンや小籠包、胡麻団子などを食べて、生徒たちはアンコール・トムを歩き回った疲れが少し取れたようでした。

アンコールワット遺跡観光

午後はアンコール・ワット遺跡を訪問しました。アンコールは「都」、ワットは「小さい」という意味で、西を向いて作られています。ヒンドゥー教において西は死者の方角を指すため、王の墓として建設されたのではないかと考えられているそうです。アンコール・ワットはヒンドゥー教の寺院として建設されましたが、その後仏教寺院として用いられるようになりました。そのため、ヒンドゥー教と仏教の両方の要素が入り混じる状態で現在まで残っており、カンボジアの宗教の変遷を確認できる寺院の一つとしても有名です。
生徒たちはお堀にかけられた橋を渡り、第一回廊から第三回廊までを歩きました。特に第三回廊は登れる人数が決まっており、人が多い時には待つこともありますが、今日はすんなり登ることができました。第三回廊はアンコールワットを正面から見たときにある3つの塔のうち真ん中にあたり、神の世界と考えられています。そのため生徒たちは帽子を取って上がらなければいけませんでした。とても急な階段を登り、礼拝堂や沐浴に使われていたプールを見学しました。気温31℃の蒸し暑い環境の中で、生徒たちは汗をかきながらも写真を撮ったり彫刻を興味深そうに眺めたりしていました。