2023.10.18
高校
高校2年生研修旅行「カンボジアコース5日間」 3日目
期日:2023年10月16日(月)~10月20日(金)
3日目(10月18日)
●バイヨン中学・高等学校との交流
●カンボジア農村の精神文化を巡る(アンコールクラウ村訪問)
▼朝
朝食
ロビー集合
出発前
バイヨン中学・高等学校との交流
▼9:00到着
カンボジアコース3日目、少し疲れが出ている生徒もいますが、ほとんどの生徒たちは元気に朝食会場に集まりました。
今日の午前中はいよいよバイヨン中高との交流です。この日のために、生徒たちはグループに分かれて交流の内容を考えたり、日本や協創中高を紹介するためのスライドを作成したりなど、準備を進めてきました。
学校に着くとたくさんの子供達が迎えてくれました。
まず最初に、この学校を建てたチア・ノルさんのお話を聞きました。チアさんはポルポト時代の内戦を経験された方で、日本で難民として育ちました。医者だった父と2人の兄はポルポト政権下で処刑され、チアさん自身は10代半ばまで大変な人生を送られました。チアさんは他にも、カンボジアにおける田舎と都会の格差、主に教育の格差について教えてくださいました。40年前、ポルポト政権によって教員を含むたくさんの知識階層が殺されてしまった後、新たな教員の養成は順調に行われてきました。しかし教員が都市部に集中してしまい、農村部では依然として教員不足が続いています。また農村部および観光地の付近では、子どもも貴重な働き手です。そのため学校は午前と午後のニ部制で、勉強に費やす時間が短いという問題もあります。生徒たちは疲れの出ている人もいましたが、貴重なお話に耳を傾けていました。
今日の午前中はいよいよバイヨン中高との交流です。この日のために、生徒たちはグループに分かれて交流の内容を考えたり、日本や協創中高を紹介するためのスライドを作成したりなど、準備を進めてきました。
学校に着くとたくさんの子供達が迎えてくれました。
まず最初に、この学校を建てたチア・ノルさんのお話を聞きました。チアさんはポルポト時代の内戦を経験された方で、日本で難民として育ちました。医者だった父と2人の兄はポルポト政権下で処刑され、チアさん自身は10代半ばまで大変な人生を送られました。チアさんは他にも、カンボジアにおける田舎と都会の格差、主に教育の格差について教えてくださいました。40年前、ポルポト政権によって教員を含むたくさんの知識階層が殺されてしまった後、新たな教員の養成は順調に行われてきました。しかし教員が都市部に集中してしまい、農村部では依然として教員不足が続いています。また農村部および観光地の付近では、子どもも貴重な働き手です。そのため学校は午前と午後のニ部制で、勉強に費やす時間が短いという問題もあります。生徒たちは疲れの出ている人もいましたが、貴重なお話に耳を傾けていました。
野球チーム
男子のチームは日本からプラスチックのバットを持参し、バイヨン中高の男子と野球を通して交流しました。バイヨン中高の生徒たちは、最初はバットに球を当てることが難しかったようで、苦戦する様子が見られましたが、慣れてくると力強い打球を打てるようになる生徒さんもいました。いつの間にかたくさんの生徒さんが参加しており、とても盛り上がっていました。お菓子交流チーム
カンボジアのお菓子と日本のお菓子をお互いに食べてみよう、というグループでは、日本から持ってきたグミや駄菓子をバイヨン中高の生徒さんに食べてもらいました。パチパチキャンディーを食べて驚き、お互いに笑い合うなど、和やかな時間を過ごしていました。カンボジアのお菓子として、お祭りの時に食べるお菓子を用意していただきました。バナナをもち米で包んで笹の葉に包んだものや、米とナッツを蜂蜜で固めて炒ったものでした。特に2つ目のお菓子は雷おこしによく似た味で、美味しいのでパクパク食べている生徒もいました。遊び交流チーム
カンボジアの遊びと日本の遊びで交流するチームもありました。日本の遊びとして、折り紙やあやとりを教えている生徒たちもいれば、「だるまさんがころんだ」を教えているチームもありました。カンボジアの遊びとして、葉っぱ取りゲーム(フィールドの真ん中に葉のついた木の枝を置き、それをルールに従って2チームで取り合うゲーム)と種当てゲーム(フィールドの真ん中に5つのマンゴーの種を置き、それにマンゴーの種を投げて当てるゲーム。ただし一番真ん中の種には当ててはいけない)を行っていました。どちらもシンプルですが奥深いゲームで、学校の枠を超えて盛り上がっていました。アンコールクラウ村訪問
14:00到着
お昼はアンコールクラウ村という農村に移動し、クメール料理のお弁当をいただきました。日本人向けに味付けやメニューが工夫されていて、梅干入りの黒もち麦ごはんのおむすびや、はんぺんによく似たおかずが入っていました。生徒たちも食が進んだようで、よく食べていました。昼食会場付近には展望台のような場所もあり、生徒たちはここでしばらくゆっくりと休憩しました。
昼食後はアンコール・クラウ村の集落を訪れました。ここに暮らす人々は、電気などの技術を利用しながらも昔ながらの生活を営んでいます。カンボジア農村の普通の暮らしを見学することで、都市部と農村部の格差について考えてもらうことを目的としています。
生徒たちは集落を見学し、放し飼いにされている鳥に驚いたり、自給自足のために植えられている果物を珍しそうに眺めたりしていました。
農村訪問後、ここまでついてきてくださったチアさんに別れを告げ、明日のアンコールワットのチケットを購入してから一度ホテルに戻りました。
昼食後はアンコール・クラウ村の集落を訪れました。ここに暮らす人々は、電気などの技術を利用しながらも昔ながらの生活を営んでいます。カンボジア農村の普通の暮らしを見学することで、都市部と農村部の格差について考えてもらうことを目的としています。
生徒たちは集落を見学し、放し飼いにされている鳥に驚いたり、自給自足のために植えられている果物を珍しそうに眺めたりしていました。
農村訪問後、ここまでついてきてくださったチアさんに別れを告げ、明日のアンコールワットのチケットを購入してから一度ホテルに戻りました。
オールドマーケット
ホテルで少し休んだ後、オールドマーケットというカンボジアで有数の大きな市場へ向かいました。その道中生徒たちはトゥクトゥクというカンボジアならではのバイクのタクシーに乗りました。生徒たちはカンボジアの街の風を受けて、楽しそうに乗っていました。動画を撮っている人が多かったです。
オールドマーケットでは散策をとおして現地の活気を目にするとともに、生徒たちはお土産の調達も行っていました。英語コミュニケーションの授業で学んだ「クル・クメール」のお店もありました。生徒たちは日本語で積極的に話しかけてくる市場の人に戸惑いつつも、値段交渉を頑張っているようでした。
オールドマーケットでは散策をとおして現地の活気を目にするとともに、生徒たちはお土産の調達も行っていました。英語コミュニケーションの授業で学んだ「クル・クメール」のお店もありました。生徒たちは日本語で積極的に話しかけてくる市場の人に戸惑いつつも、値段交渉を頑張っているようでした。
夕食
夕飯は「Tropical Angkor」というレストランでスキスープをいただきました。本来は影絵のショーが見られるレストランに行く予定でしたが、営業していなかったため予定を変更しました。スキスープはタイ発祥の鍋料理で、カンボジアでも広く愛されています。肉や魚介類を野菜と一緒に煮て、締めにご飯を入れて雑炊にして食べます。日本で鍋を囲んでいるような気分になるからか、生徒たちも楽しそうに食べていました。「家族と食べているみたいだ」という感想を持った生徒もいました。
明日は希望者のみ早朝のアンコールワット日の出ツアー、午前中はアンコール・トム遺跡観光、午後はアンコール・ワット遺跡観光が予定されています。遺跡観光後はそのまま帰国のための移動となります。日の出ツアーを希望する生徒は4:50集合です。生徒たちは荷造りにも追われているようですが、今夜はゆっくり休んで明日に備えてほしいと思います。