第47回全国高等学校総合文化祭（2023かごしま総文）、7月29日のパレードに続き、7月31日は、マーチングバンド・バトントワリング部門に出場しました。
薩英戦争の時に先陣を切って砲撃した天保山砲台の跡や、薩摩藩の財政改革を推進した明治維新の影の功労者である薩摩藩家老、調所広郷の像がある天保山公園の近くの桜島が一望できるホテルに、本校と比治山女子中学・高等学校さんとの広島県合同バトンチーム（18名）は宿泊しましたが、西郷隆盛さんに思いを馳せる状況ではありませんでした。

台風が接近している影響で、時間帯によっては大雨が降ったりする状況の中、前日の7月30日は、練習と本番会場でのリハーサルを順調に行いました。ところが夜になって、腹痛や発熱者が出ました。夜間急病センターにタクシーに乗って受診に行ったりと、全員が明日出場できるかわからない状況になりました。しかし、本番当日の朝、熱も下がり、何とか全員で出場が可能となりました。朝食後、雨が降っていなかったので、ホテルの駐車場で練習を行いました。その後、大雨の中、練習会場に移動し、最後の練習を行い、その後、本番の会場に移動しました。

広島県合同バトンチームは、13時45分からの20番目の出演となりました。会場には、広島から遠く離れた鹿児島にも関わらず、両校の家族の方々も多数応援に駆けつけてくださいました。両校の保護者の方々が何度も打ち合わせをして協力して作成した”手作り”の衣装を着て、NHK連続テレビ小説「らんまん」の主題歌である、あいみょんの「愛の花」の曲で、演技を行いました。何か月にもわたる、暑いなかでの練習、休日は、朝から夜まで合同練習した成果が発揮され、とても堂々とした演技が本番でもできました。演技後は、自分の思うような演技ができなくて涙を流す生徒もいましたが、とても素晴らしい演技ができたと思います。その後、雨が止んだので、会場前で記念撮影を行い、応援に駆けつけてくださった方々に全員でお礼を述べました。

生徒の家族の方々、西谷先生、振り付けを指導された林先生、幾田バトンスタジオの木下先生や幾田先生や前田先生、広島バトンの横山先生、比治山女子中学・高等学校の新山先生、バトン部ＯＧの皆様、友達や学校の先生方など、多くの方々の支えがあって出演することができたことに感謝します。本当にどうもありがとうございました。
そして何より、厳しい練習を最後まで頑張って行った両校の生徒達を称えたいと思います。