早朝の架線トラブルによる可部線全線運休のため、生徒の集合状況やプログラムの進行の遅れが心配されましたが、生徒の十分な事前準備もあり、ほぼ予定通りに進みました。研修③は「探究的要素を取り入れたブレスト」と「校訓・学園史」、「キャリアアップ」について学びました。
入学して間もない新入生にとって、本校で行われる探究型の学びは初体験となります。探究的要素を取り入れたブレストでは、研修①・②で説明のあった「火・木のノーチャイムデー（本校では昨年度から実施しています）」と「校歌」についてグループワークを行いました。ブレストの基本である、相手の意見を尊重することと、頭をフル回転させて意見や思いを出し合い、短時間でのまとめと発表を繰り返します。
「ノーチャイムデーは、便利or不便？」の問いに、生徒は「不便・・・かな！」と答えます。しかし、本校が取り組んでいる「ノーチャイムデーで私たちに求められていることは？」の問いに活発なブレストが展開されていきました。グループの代表からは、「時間を意識して生活することが大事だから」とか「自分たちで考えて行動することを求められているから」という意見が出されました。学校が始まってからノーチャイムを意識した生徒の動きが共通理解のもとに進められていくことでしょう。また、「校訓・学園史」では、本校の教育目標である「グローカル・イノベーション・リーダー」になるために中学校生活で意識しておきたいことを確認しました。
最後の「キャリアアップ」では、Ｋリーグ（KIKUTAN/KANKEN/KANDOKU の３つの頭文字“Ｋ”を表すキャリアアッププログラム）の説明が行われました。Ｋリーグとはキャリアアップを意識して、自分自身が目標設定を行い、主体的に学んでいく取り組みのことです。１年生でありながら中学３年生と同じカテゴリーに入って高みを目指すことを目標に掲げた生徒もいました。
研修初日ですが、各種プログラムを通じて濃密な時間が流れています。それぞれのプログラムを通して、協創生の自覚が芽生え始めているようです。