2026.07.03
高校
アメリカからの留学生 ジャックくんが約1年間の留学生活を終え帰国しました
昨年8月から本校で学んできたアメリカ・ミシガン州出身の留学生、ジャック・タイラー・ハンプトンさんが、約1年間の留学生活を終え、帰国しました。
来校当初は、日本語での会話や学校生活に戸惑うこともありましたが、1年8組と2年8組の仲間をはじめ、多くの生徒や先生方との交流を通して少しずつ学校生活に慣れ、授業や学校行事、部活動など、さまざまなことに積極的に挑戦しました。
文化祭や遠足などの学校行事にも参加し、日本ならではの文化や習慣に触れながら、多くの思い出をつくることができました。また、クラスメイトと過ごした何気ない日常も、ジャックさんにとってかけがえのない時間となったようです。
最終登校日には、クラスでお別れの時間が設けられ、多くの友人や先生方と最後のひとときを過ごしました。また、体育祭終了後には全校生徒の前で帰国前のスピーチを行い、この1年間を支えてくれた先生方や友人への感謝の気持ちを、自らの言葉で伝えました。
来日当初は日本語がほとんど理解できず、不安を抱えながら始まった学校生活でしたが、多くの人との出会いや支えの中で成長し、「グリット(やり抜く力)」の大切さや、小さな親切が誰かの人生を変えることがあるという自身の経験を語りました。
以下、ジャックさんのスピーチを紹介します。
以下、ジャックさんのスピーチを紹介します。
ジャックさん 帰国前スピーチ
最初の入学式でのスピーチを、今でもよく覚えています。その頃の私は、自然な日本語をあまり理解することができませんでした。初めて皆さんとコミュニケーションを取る機会でしたが、話すことも理解することも十分にはできませんでした。
しかし、1年8組の教室に入ったとき、皆さんが温かく迎えてくれました。その瞬間、私は「この人たちと仲良くなりたい」と強く思い、努力しようという気持ちが生まれました。
まず、私の留学での成功は、自分の努力だけによるものではありません。修大協創高校の先生方や生徒の皆さんの支えが、私にとても大きな影響を与えてくれました。その影響の大きさは、とても言葉では表せません。
毎日、私が話すのを辛抱強く聞いてくれたり、英語で会話をしてくれたり、一緒にご飯を食べようと誘ってくれたりしました。また、日本での日常生活について教えていただき、習慣や文化についてもたくさん学ばせてもらいました。文化祭や2年生の遠足も本当に楽しかったです。その頃から、日本の生活にも少しずつ慣れてきたと感じました。
しかし、私は留学生としての本当の姿についてもお話ししたいと思います。人生のあらゆる挑戦と同じように、留学にも精神的に苦しい現実があります。
失敗は避けられないものです。私は、人とつながり、成長するためには「グリット(やり抜く力)」が必要だとずっと思っていました。しかし、どれだけ努力しても、数え切れないほど失敗してきました。
特に、一生懸命頑張ったにもかかわらず、最後には虚しさや悔しさだけが残るときは、本当につらいものでした。私はほぼ毎日のように、自分がなぜここにいるのかを考えました。この留学のために払った犠牲に意味があったのか、日本で過ごした一年が将来何か意味のあるものになるのか、自分の努力は本当に何かを変えられるのかと、何度も自問しました。
そして、自分自身が失望する以上に、誰かを失望させてしまったと感じたときが最も苦しかったです。私の理解が遅くて迷惑をかけてしまったときや、自分の言いたいことがうまく伝わらなかったとき、あるいは相手が私の話に興味を持っていないと感じたとき、そのたびに恥ずかしさや申し訳なさを感じました。
しかし、そうした経験から大切なことを学びました。人生で最も価値のあるものは、多くの困難を乗り越えた先にあるということです。
そして、どんなに大変なことがあっても、私はこの留学生活の一日一日を大切にしてきました。なぜなら、これは間違いなく私の人生で最高の機会だからです。
日本への留学が決まったと知らされた日のことを、今でも覚えています。私は本当にうれしくてたまりませんでした。そのときの気持ちは今でも鮮明に覚えていて、一生忘れることのない大切な思い出です。
私がこのような素晴らしい留学生活を送ることができたのは、本当に多くの方々のおかげです。今日ここにいる皆さんも、ここにはいない方々も、私を支えてくださいました。
クラブ活動に誘ってくれた人、英語で話しかけてくれた人、そして何気ない挨拶をしてくれた人。その一つ一つの優しさが、私の留学生活をより良いものにしてくれました。
だからこそ、皆さんにもぜひそのような行動を続けてほしいと思います。皆さんの小さな親切が、誰かの人生を大きく変えるかもしれません。
最後に伝えたいことがあります。怖さや自信のなさを感じるときでも、自分自身のためだけでなく、周りの人のためにも、どうか「グリット(やり抜く力)」を持ち続けてください。
修大協創高校で過ごした一年は、私の人生の宝物です。この学校で出会った先生方、友達、そして支えてくださったすべての皆さんに、心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
最後の登校日
6月30日(火)は、ジャックさんにとって本校で過ごす最後の登校日となりました。2年8組では、クラスメイトとともにささやかなお別れの時間を過ごし、約1年間の思い出を振り返りながら、感謝の気持ちを伝え合いました。






来日当初の不安や、この1年間で経験した挑戦、そして支えてくれた先生方や友人への感謝を、一つひとつ言葉を選びながら日本語で語りました。スピーチの終盤、皆さんへの感謝の気持ちを伝える場面では、さまざまな思いが込み上げ、思わず涙ぐむ姿も見られました。その姿からは、この1年間がジャックさんにとってどれほどかけがえのない時間であったかが伝わり、教室全体が温かな雰囲気に包まれました。 ジャックさんは、持ち前の明るさと何事にも前向きに挑戦する姿勢でクラスに溶け込み、多くの友人をつくりました。一生懸命に日本語を学び、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿は、クラスメイトをはじめ多くの生徒に良い刺激を与え、「挑戦することの大切さ」や「相手を思いやる心」の大切さを改めて感じさせてくれました。 ジャックさんにとって本校で過ごした1年間は、多くの挑戦と成長に満ちた、かけがえのない時間となったことでしょう。 そして私たちにとっても、ジャックさんとの出会いは、異なる文化や価値観に触れ、国際交流の意義を身近に感じる貴重な機会となりました。この1年間で築かれた友情や学びは、ジャックさんにとっても生徒にとっても、大切な財産としてこれからも心に残り続けることでしょう。 ジャックさんのこれからの活躍を、教職員・生徒一同、心より応援しています。またいつか、元気な姿で本校に帰ってきてくれることを楽しみにしています。


