2026.04.06
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2026年度 教職員研修会「カウンセリング研修」を開催しました
~子どもたちの「心の居場所」を支えるために~
桜の季節を迎え、新年度がスタートしました。
本校では4月4日(土)、子どもたちをより深く理解し、温かく支えていく力を高めることを目的に、教職員対象のカウンセリング研修を実施しました。
講師には橋本智恵美先生をお招きし、「傾聴の技術」や「カウンセリングマインド」について学びました。今回は、その内容の一部をご紹介いたします。
1.「カウンセリングマインド」とは
研修では、単に助言を与えるのではなく、相手の立場に立って理解しようとする「カウンセリングマインド」の大切さを再確認しました。
- 表面的な言動だけで判断せず、その背景にある「そうせざるを得ない気持ち」に思いを巡らせること
- 「頭ではわかっていても行動できないこともある」という人間らしさを受け止め、子どもの成長する力を信じて見守ること
私たちは、子どもたち一人ひとりが持つ力を信じ、愛情をもって支えていきたいと考えています。
2.大切なのは「安心できる居場所」
子どもたちが心身ともに健やかに過ごすためには、「心の居場所(より所)」の存在が欠かせません。
それは、「自分らしくいられる場所」であり、「安心して人と関われる場所」です。
悩みや不安を抱えているときほど、この感覚は揺らぎやすくなります。だからこそ私たち大人が、子どもにとっての「安心できる環境」の一部となることが、心の回復と成長につながる第一歩となります。
3.今日から生かせる「聴き方」の工夫
研修では、日常の関わりにすぐに生かせる具体的な技法も学びました。
🔳座り方の工夫
正面から向き合う(180度)と緊張感が高まりやすいため、「90度」の位置関係で座ることで、視線の調整がしやすくなり、安心して話せる雰囲気が生まれます。
🔳「どんな?」と問いかける
「なぜできなかったの?」と理由を問うのではなく、「どんなことがあったの?」「どんな気持ちだった?」と開かれた問いを用いることで、子ども自身が気持ちを表現しやすくなります。
🔳「待つ」ことの大切さ
すぐに答えを出したり助言を与えたりするのではなく、沈黙も大切にしながら「共にいる」姿勢で待つことが、子どもの心の成長を支えます。
4.小さなサインに気づく
言葉だけでなく、「ほほ笑む」「そばにいる」「視線を向ける」といったさりげない関わりも、子どもに安心感を与える大切な要素です。
何となく近くに来る子どもの「そばにいたい」という気持ちを大切に受け止めることが、信頼関係の基盤になることを学びました。
今回の研修を通して、教職員一同、目の前の子どもたちの状態を丁寧に捉え、一人ひとりに寄り添った関わりをさらに大切にしていきたいと考えています。子どもたちが安心して自分らしく成長できるよう、保護者の皆様、地域の皆様と連携しながら教育活動を進めてまいります。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。


講師:臨床心理士 橋本智恵美先生




