2026.02.09

高校

高校生が創った「認知症の方と共生する」誰もが笑顔になれる地域のカタチ

2月7日(土)、地域連携事業の一環として、高校1年生の探究グループが企画した認知症啓発イベントを開催しました。当日は地域の方々や福祉施設から約40名をお招きし、これまでの学びを形にする大切な一日となりました。
 
生徒たちは10月に「認知症サポーター養成講座」で基本を学び、12月のワークショップでは「地域でどう支え合うか」を深く考えてきました。今回のイベントは、その学びを「共生できる社会の実現」へと繋げるための一歩です。

イベントの前半では、これまでの成果発表に加え、VR(仮想現実)を用いた認知症体験を行いました。 テーマは「同じことを何度も確認してしまう」という日常的なシチュエーションです。
最初は「見守る家族(息子)」の視点で体験し、ついイライラしてしまう心理を理解します。しかし、次に「認知症のご本人」の視点に切り替えると、景色は一変しました。そこにあったのは、さっき聞いたはずの記憶がすっぽりと抜け落ち、霧の中にいるような強烈な「不安」でした。
「しつこい確認」の裏側にあるのは、本人なりの必死な安心への願い。視点を変えることで、単なる知識ではなく、心から寄り添うことの大切さを生徒も参加者も深く実感することができました。

成果発表

成果発表

VR(仮想現実)を用いた認知症体験

VR(仮想現実)を用いた認知症体験

第2部では、認知症の方々との交流会として「豆の箸掴み競争」を行いました。 誰もが主役になれるよう、普通のお箸だけでなく、遊び心あふれる「巨大箸」も用意。グループ対抗戦ということもあり、会場は大きな歓声と応援に包まれました。
そこにあったのは、年齢や症状の有無を超えて、一つの目標に向かって励まし合う「理想のコミュニティ」の姿。生徒たちが目指していた「チームで支え合う関係性」が、ゲームを通じて自然と形作られていきました。
会の締めくくりには、全員で名曲「上を向いて歩こう」を合唱しました。 懐かしいメロディーに、昔を思い出しながら笑顔を見せる方、リズムに合わせて力強く手拍子をする方、さらには歌詞を丁寧に手話で表現される方の姿もありました。
歌を通じて会場の心が一つに溶け合い、言葉を超えた深い繋がりを感じる、感動的なフィナーレとなりました。

前日準備の様子

当日準備の様子

当日お出迎え