１１月６日(木)～８日(土)の期間、本校と協定校を締結しているフィリピン・セブ島にある、サンホセ=レコルトス大学附属中学校・高等学校より、５名の高校生と３名の引率教員が相互交流・短期留学研修プログラムで本校を訪れました。
本来は１１月４日(火)に来日し、その日からプログラムを開始する予定でしたが、大型の台風がセブ島に上陸し、航空機のキャンセルが２日間ほど続いたため、予定を変更・短縮してのプログラムとなりました。

６日(木)は早朝に関西国際空港に到着し、新幹線に乗り換えて広島駅に到着しました。この日、本校は文化祭ステージ発表、そして文化祭のクラス準備になっていたので、教員が広島駅まで出迎えました。少し疲れた様子がありましたが、笑顔であいさつを交わし、昼食がまだだったので、来日して最初の食事として、みんなで日本そばをいただきました。のどごしのよい日本そばに舌鼓を打つ反面、慣れない箸に苦戦しながら、気づいたら「異文化体験」が始まっていました。

昼食の後は平和記念公園に移動し、原爆ドームや原爆資料館を見学しました。来日前から日本のこと、そして広島のことについてたくさん事前学習に取り組まれていたそうで、それぞれの施設を訪れるたびに、心を震わせ、想いがあふれそうになる場面もありました。

夕方、学校に到着し、いよいよホストスチューデントやファミリーとの対面です。お互いに出会いを楽しみにしていた生徒たちはすぐに打ち解け、帰路につきました。

７日(金)は広島の人気観光地である宮島を訪れました。道中では、周囲の景色に興味津々で写真を撮りながら、「この建物は何ですか？」「“shrine gate”は日本語で何と言いますか？」と積極的に質問し、会話を楽しむ姿が見られました。フェリー乗り場は、修学旅行生や外国人旅行者で賑わっていましたが、天候にも恵まれ、絶好の旅行日和となりました。
宮島では、世界遺産である厳島神社を参拝し、商店街を散策しました。初めてのもみじ饅頭や焼きがきに舌鼓を打ち、鹿とふれあいながらお土産を選ぶなど、思い思いに宮島を満喫している様子でした。

学校に戻ってからは、本校校長より「縁」という漢字をしたためた色紙と協創水引を贈呈し、その意味に込められた想いを伝えました。さらに、宮島名物のしゃもじも記念品としてお渡ししました。ホストスチューデントの生徒たちとも1日の出来事を互いに話し合ったり、笑顔で冗談を言い合ったりと、和やかな時間を過ごすことができました。短い時間ではありましたが、互いにとって思い出深い、あたたかな交流のひとときとなりました。

８日(土)は本校の文化祭に参加しました。朝の時間に協創ホールで歓迎行事を行い、本校からはウェルカムメッセージや学校紹介を、そしてサンホセのみなさんからは温かな言葉や伝統舞踊の披露といった、普段、私たちが見ることのできない、フィリピン・セブ島の文化に触れることができました。その後は午前中、文化祭をバディの生徒たちやそのクラスの仲間たちとともに過ごし、正午ごろ、次のプログラムに向けて、本校を出発されました。
今回は、本校とサンホセ=レコルトス大学附属中学校・高等学校が協定校提携をして、初めての訪問の機会となりました。短い時間となりましたが、両校の生徒やご支援いただいた保護者のみなさま、そして教員にとっても貴重な経験となりました。今後もこの交流や研修プログラムは継続されますし、来年1月には本校からサンホセへ交換留学・交流プログラムを実施する予定です。

本校からフィリピンへ向かうときの研修報告については、この場を使って、みなさんにお知らせいたします。