2025.10.09

高校

高1平和集会~沖縄平和学習・被爆ピアノ講演会~を行いました

10月4日(土)に高校1年生を対象に「被爆ピアノ講演会」を実施しました。本校でこのプログラムを実施するのは今年で7年目となり、高校1年生を対象としたものは6年目となります。
当日は被爆ピアノを管理され、日本のみならず世界各地でその音色を届けながら、原爆や戦争の痛ましさを人々に伝えていらっしゃる、矢川ピアノ工房の矢川光則様をはじめ、ひろしま被爆ピアノの会の松田忠様、沖縄県読谷村の役場職員でこの度の平和講演やピアノ演奏をしてくださった山内哲也様、そして同じく読谷村でFMよみたんのパーソナリティとしてご活躍されている金城礼子様にご来校いただきました。

今年度の高校1学年の平和学習は、被爆80年を迎え、「広島の学校で学んでいる生徒として、戦争の悲惨さと戦後の復興を学び、平和の大切さや重要性を実感する」ことを目的としています。その中で、今回の「被爆ピアノ講演会」と来年1月の平和公園での「碑めぐりフィールドワーク」を学習の2本柱とし、生徒の「課題解決する力」、「協創する力」、「社会参画する力」の育成を目指しています。

▲読谷村村長の石嶺傳實様からビデオメッセージ

会の前半は講演会です。はじめに読谷村村長の石嶺傳實様からビデオメッセージをいただき、これを拝見しました。その後、山内様から80年前の沖縄地上戦についての説明をいただきました。9月8日に事前学習として「地上戦」についての共有をしていましたが、山内様から改めて地上戦の歴史について、当時の様子を語った現地の方のインタビューとともに学びました。広島で起こった出来事と沖縄で起こった出来事の違いを知ることで、それぞれの地で描く「戦争」や「平和」に対するイメージの違いや分かり、生徒の知見も広がったように思えます。
続いて、調律師であり、被爆ピアノの管理者でもある矢川光則様から、被爆ピアノを託した方の思いやピアノの演奏を通して平和について馳せる思いについてお話を伺いました。

沖縄県読谷村 役場職員 山内哲也様

沖縄県読谷村 役場職員 山内哲也様

矢川ピアノ工房 矢川光則様

FMよみたん パーソナリティ 金城礼子様

後半は矢川様からお借りした被爆ピアノでの演奏でした。例年は生徒数人が被爆ピアノを演奏していますが、今年は少しアレンジを加えてピアノ演奏と「原爆詩の朗読」とのコラボレーションをしました。生徒から伴奏者と朗読者を募集し、集まった生徒でペアを作り、数回の練習を踏まえての本番でしたが、どのペアも心に響くコラボになりました。最後には校長先生からのサプライズで「大人バンド」が結成され、校長自ら三線で「涙そうそう」を演奏していただきました。
最後に、平和学習委員を代表して、7学級の山澤壮海くんが挨拶をしてくれました。その中で、「何事も第1印象で判断するのではなく、相手を深く知るように改めたい」という言葉が印象的でした。

平和学習委員代表 山澤壮海くんの挨拶