2025.09.18

中学 高校

2025年度 教職員研修会「生成AIの教育活用」

9月17日(水)、本校教員を対象に「生成AIの教育活用」をテーマとした研修を実施しました
講師は本校ICT担当の吉川教諭です。今回の研修では、AIの基本的な仕組みを理解するとともに、教育現場における活用方法について学びました。

生成AIとは

従来のAIは、顔認証や迷惑メールの振り分けなど「判断・分類」が得意でした。 一方、生成AIは文章や画像、音声などを新しく作り出すことができるのが特徴です。最近話題になっている文章作成や要約、アイデア出しなどが代表的な活用例です。

なぜ教育に活用するのか

従来の授業では、質問しづらかったり、グループ活動に差が出たりすることがありました。生成AIを使うことで、生徒一人ひとりに合わせた学習支援が可能となり、より主体的に学ぶきっかけを作ることが期待されます。

今回紹介されたAIツール

▶ Gemini(Google社)

入力した質問や課題に応じて文章やアイデアを作成できる。学習内容に合わせたクイズや教材作成も可能。

▶ NotebookLM(Google社)

教科書や資料を読み込ませて、その内容をもとに要約や音声解説、学習ガイドを作成できる。誤情報が少なく、学習活動に安心して活用できるのが特徴。

教育現場での活用イメージ

【Geminiの活用例】
自学自習の補助:生徒が自分で「歴史の小テストを作って」と指示し、問題を解きながら理解を深める。
個別学習支援:理解が難しい内容を「中学生にもわかる説明にして」と頼み、自分のレベルに合った解説を得る。
創造的活動:探究活動での企画アイデア出しや、調べた内容をインフォグラフィックやクイズにまとめる。

【NotebookLMの活用例】
教科書の事前学習:指定した教科書を読み込ませて音声解説を生成し、家庭学習で活用する。
資料整理と要約:探究学習で集めた資料を読み込ませ、要点をまとめて比較検討する。
学習ガイドづくり:授業内容をベースに、AIが整理した学習の手引きを作り、自主学習に役立てる。

まとめ

今回の研修を通して、教員一同が生成AIの可能性と留意点を学ぶことができました。
本校では今後も、最新の技術を安心して活用できる環境を整え、生徒一人ひとりが主体的に学びを深められるよう取り組んでまいります。

学内ICT担当吉川教諭