2025.07.18

高校

2025年度 高2修大コース 探究中間発表会を行いました

7月17日(木)7限目、高校2年生の修大コースの探究中間発表会を行いました。

高校2年生の修大コースでは、週3時間の探究科の授業があります。授業では各グループに分かれて社会課題を見つけ、それらの解決方法を探り、実践する取り組みを行っています。学年末に集大成となるポスターセッションが行われる予定ですが、1学期の終わりに現在までの進捗状況をクラス代表のグループが報告し、探究ゼミアドバイザーである広島修道大学の先生と校長先生から講評・アドバイスを頂くのが中間発表会です。
この度の中間発表会には人文科学部で言語学の教鞭をとりながら「宮島観光活性化プロジェクト」の担当もされている、石田崇先生がアドバイザーとしてお越しになりました。

ネーブルオレンジの活用

1組代表のテーマは「ネーブルオレンジの活用」です。江田島における農業就業人口の減少及び高齢化の現状を変えるため、江田島の特産物であり広島県が日本最大の産地であるネーブルオレンジを県内外にPRする取り組みを行っています。PRの方法としてネーブルオレンジのパンを作ることにしました。ネーブルオレンジは規格外で廃棄予定だったものを用い、食品ロスの削減にも寄与する計画です。

フラワーロス削減に向けて

2組代表のテーマは「フラワーロス削減に向けて」です。フラワーフェスティバルなど数々のイベントで使用される花は使用後、大量の廃棄につながっているのではないかとの問題意識を持ち、廃棄される花の利活用について考えています。実際に生花店にご協力いただきフラワーロスの現状や花の再利用(ドライフラワーやフラワーキャンドル)についてアドバイスを頂いています。今後はそれらの制作およびワークショップの開催につなげていく計画です。

わけぎ餃子の開発

3組代表のテーマは「わけぎ餃子の開発」です。わけぎは全国の生産量のうち半分を広島県が占めており広島を代表する野菜のひとつですが、調理方法は「ぬた」以外にあまり知られていません。わけぎのぬたは給食でも提供されていますが、子どもたちへの評判は今一つだそうです。また、全国的にもぬたはメジャーな野菜とは言えません。そこで、わけぎをもっと広く知ってもらい、おいしく食べてもらおうということで「わけぎ餃子」のレシピ開発が始まりました。現在、試作を重ねています。

ワインを用いたゼリーづくり

4組代表のテーマは「ワインを用いたゼリーづくり」です。広島県にはピオーネの生産地として名高い三次市がありますが、同市のワイナリーで作られたワインも有名です。この三次ワイナリーのワインのおいしさを、未成年でもお酒の飲めない人でも味わうことが出来るようにし、県内外の人々にそのおいしさを伝えるためゼリーの開発を始めました。ワインのアルコールを全部飛ばすために煮沸し、水とゼラチンを加え、赤・白様々なワインを用いて、現在試作を行っています。

探究ゼミアドバイザー:広島修道大学 人文学部 石田崇准教授

これらの発表に対して、石田先生からは社会課題を自らみつけ、一つの形にここまでまとめられたことにお褒めの言葉を頂くとともに、「高校生らしいいろんな発想から課題を見つけてほしい」、「最初の目的と最後のまとめが一貫していることが重要」とアドバイスを頂きました。
白岩校長先生からは、これまでの本校の探究活動の成果について振り返りながら、今年の2年生の探究の取り組みについてさらに進んでいるとお話がありました。 2学期から、これらの探究活動をさらに深め社会課題解決の実践ができるように取り組んでいってくれると思います。