2025.01.22

中学 高校

2024年度 教員研修「教育データの活用」を行いました

本校では、「グローカル・イノベーション・リーダーの育成」を教育目標に掲げ、その達成のために「4つの力(課題解決する力・協創する力・社会参画する力・自己実現する力)」の習得を目指しています。日々の教育活動の中で、この4つの力を意識できるように、「協創ルーブリック」と「教科ルーブリック」を作成しています。今年度は、ルーブリックの改良を進め、生徒と教員が協働して「新ルーブリック」を作成しました。さらに、教員の授業力と資質・能力の向上を目的として、毎年11月に公開研究授業を実施しています。

本日の教員全体研修では、「教育データの活用」に関する研修を実施しました。教育データ活用の意義は、社会の急激な変化に対応し、教育の質を向上させること、そしてデータに基づいた教育プログラムを策定することにあります。

「教育データの活用」を通じた授業改善の目的は、生徒の自律的な学習を促し、生徒の学習活動の質を向上させることです。生徒の学習に対する「やる気」をどのように良質な状態に導くかを今年度の大きなテーマと位置付け、改めて生徒の理解を深める4つの視点について確認しました。また、本校生徒のアンケートをもとに「生徒の動機づけタイプ分析」を行ったところ、生徒は「しっかりタイプ」・「きちんとタイプ」・「あきらめタイプ」の3パターンに分類されることが明らかになりました。さらに、それぞれのタイプと模試偏差値の相関が示され、各タイプに応じた授業改善の課題も明確になりました。さまざまアンケート項目の結果を複合的に振り返ることで、今後の授業改善に向けたアプローチを確認することができました。
本日の研修を通じて、生徒が自らの学習活動に主体的に関わり、学習を調整できる力を養うことの重要性を再認識しました。そのために必要な3つの要素である「動機づけ・学習方略・メタ認知」の定着に向け、協創中高独自のアプローチを検討・構築していくことを確認しました。