2024.11.01

中学 高校

2024年度 教員研修「教育データの活用」を行いました

本校の教育目標であるグローカル・イノベーション・リーダーの育成に向けた「課題解決する力」・「協創する力」・「社会参画する力」・「自己実現する力」という4つの力の定着を目指すには、質の高い教育を実現することが求められます。この実現に向けて、教員一人ひとりの能力と意欲の向上を図り、学校の教育力を高める人材を育成するための取り組みの一つとして、定期的に教員研修を実施しています。 

今年度、本校では授業改善を重要な柱としています。本日の第6回教員研修「教育データの活用」では、授業評価を通じて授業改善を実現するための全体像とポイントについて学びました。
授業改善を図るためには、「授業ビジョンの明確化」と「授業評価項目の設定」が重要になります。研修では、協創中高の授業改善ビジョンを、教員による「分かりやすい授業」から、生徒が「自ら考え学ぶ」ことを意識した授業展開へとシフトし、生徒の主体性を育むことの大切さを確認しました。また、授業改善の具体的な取り組みとして、学校での学びを社会とつなげたり、体験の積み重ねを授業に取り入れること、思考の枠組みを持たせること、振り返りの質を向上させることの方向性を共有しました。
授業改善を有機的に進めるためには、複数のデータを総合的に分析する必要があります。具体的には、生徒の授業評価や生徒自身の学習に対する自己評価、教員の授業評価などの授業に関するデータだけでなく、模擬試験や大学入試結果などの学習成果を確認するためのデータも含まれます。これらのデータを総合的に分析し、生徒の行動や学習習慣を様々な角度から調査することで、教育活動に関連するデータの関連性を探ります。その分析結果をもとに、教育の質の向上や効率化を図ることが目的です。
中1~高3までの全生徒に授業評価アンケートを実施し、多面的に分析していく予定です。集計した結果から見えてくる課題を改善し、今後の授業改善につなげます。数回にわたって収集したデータは1月下旬にまとめ、さらに授業改善に取り組むことを目指しています。