2023.01.18

中学 高校

2022年度 第8回教職員研修会を行いました

本校の教育目標であるグローカル・イノベーション・リーダーの育成に向けた「探究型学力」「協創する力」「社会参画する力」「自己実現する力」という4つの力を育てるためには、質の高い学校教育を実現することが求められます。この実現に向けて、教員一人ひとりの能力と意欲の向上を図り学校の教育力を高める人材を育成するための取り組みの一つとして、定期的に教員研修を実施しています。
本校では昨年度において、学校ルーブリックと教科ルーブリックを作成しました。学校ルーブリック(協創ルーブリック)では、教育目標である4つの力を日々の教育活動の中で意識できるように、4つの力に対するさまざまな到達度を示す基準を作成しました。そして、それを踏まえて各教科の本質的・汎用的な資質・能力として捉えた基準である教科ルーブリックを作成しました。これらのルーブリックを通じて、生徒一人ひとりが自らの成長度をふりかえることができます。それぞれの成長を見える化することは、次なる挑戦・取り組みへのステップとなり、4つの力を育むことにつながります。また、日々の各授業ではこれらのルーブリックを基に作成した単元別ルーブリックを生徒に示しながらその単元でねらっている力を身につけるための授業を展開します。前回のルーブリック研修では、中学における単元別ルーブリックの作成に取り組みました。各教科に分かれて、①ルーブリック目標⼀覧表に、各学年で学習する単元を記入②その単元で目標とするルーブリック項目を選択③そのルーブリックについての目標水準(S~D)を決定④目標としたルーブリックを身につけるためのパフォーマンス課題を考え記入するという流れで研修を実施しました。これらの単元別ルーブリックを活用したパフォーマンス課題を通じて、生徒一人ひとりが自らの成長度をふりかえることができるようになります。

ルーブリックの実践に向けて

今回の研修会では、コアネット教育総合研究所の松原和之所長を講師として「ルーブリックの実践に向けて」をテーマに、講義・ワークショップ形式にて、ルーブリックの重要性の再確認、教科ルーブリックの⾒直し、そして中学における単元別ルーブリックの見直しに取り組みました。11/25(金)には本校を会場として「ルーブリックを活用したパフォーマンス評価に基づく授業実践」をテーマに公開研究授業を実施しました。国語、社会、数学、理科、英語、探究の6教科の公開授業終了後は、それぞれの授業参加者で付箋を用いたワークショップ型の分科会を実施しました。授業者の感想等の後で、参加者は授業を観察しながら気づいたことを書いておいた付箋(青色:授業の良かった点・工夫が見られる点 / ピンク色:授業の改善点・自分の授業実践等を踏まえての改善案)を用いてグループで話し合い、各グループから良かった点と改善点を明らかにし改善案(明日からの授業で取り組めること)を発表しました。分科会の終わりでは、指導・助言者の先生方よりアドバイスをいただきました。このような機会の中で、これまでのルーブリックの取組みを改めて振り返る必要性を感じていました。今回の研修会のワークショップの中では、教員全体で改めてルーブリックの取組みについて振り返り意見を交わすことができました。今後もこのような振り返りの機会を大切にしながらルーブリックの取組みを進めていきます。今年度中において高校における単元別ルーブリックの完成も目指しております。今後も、修大協創の教職員一丸となって、これらの想いを行動に、そしてカタチにしていきます!