2022.09.07

中学 高校

2022年度 第4回教職員研修会を行いました

本校の教育目標であるグローカル・イノベーション・リーダーの育成に向けた「探究型学力」「協創する力」「社会参画する力」「自己実現する力」という4つの力を育てるためには、質の高い学校教育を実現することが求められます。そのための取り組みの一つとして本校では定期的な教員研修会を実施しています。
本校では昨年度より取り組んでいる協創ルーブリック(学校ルーブリック)、教科ルーブリックをもとに各教員において授業におけるパフォーマンス課題を設定しています。このパフォーマンス課題を活用した評価とは、特定の資質・能力項目を発揮する課題に生徒が取り組みその学習プロセスや作品等をルーブリックを使って評価します。評価は授業の最後に振り返りシートに記入させる等によって、自己評価を基本とし生徒同士の相互評価や教員評価を適宜加えます。各教員においてルーブリックを用いた目標提示・自己評価(振り返り)を行う単元(授業)を実施予定です。具体的には、2学期・3学期においてパフォーマンス課題を設定した授業を行い教員同士で授業観察を実施します。さらに、これらの取り組みは、11月25日に本校で実施される公開研究授業においても実践されます。
今回の研修会では、昨年度に引き続きましてコアネット教育総合研究所の松原和之所長を講師として「ルーブリックの実践に向けて」をテーマに、講義・ワークショップ形式にて、これらのパフォーマンス課題の最終確認を行いました。
研修前半では、学習評価全般のことであり資質・能力の育成を促す営みである「評価」とABCや54321に記号化するという学習成績をつける営みである「評定」の違いを改めて再確認し、これらをどのように生徒の自己評価に結びつけていくかについて議論しました。さらに、ルーブリックを使った評価を評定に活かすにはどのようにすればよいかについても議論を深めました。研修後半では、授業観察の具体的な進め方を確認するとともに、各教員が実施予定のパフォーマンス課題を設定した授業案についてルーブリック目標(何を身につけるか)とパフォーマンス課題の整合性を確認しました。
これらのルーブリックを活用したパフォーマンス課題を通じて、生徒一人ひとりが自らの成長度をふりかえることができるようになります。自分の成長を見える化することが、次なる挑戦・取り組みへのステップとなり、4つの力を育むことにつながっていきます。このような機会を通して、常に4つの力を意識しふりかえることで、修大協創はグローカル・イノベーション・リーダーの育成を目指します。

コアネット教育総合研究所 松原氏