2021.11.19

学修 担当:白岩

進路実現に向けて—映画監督・古新 舜さんからの助言ー

11月16日(火)、「将来、映画製作に携わってみたい」という目標を持つ高校3年生の女子生徒が、映画監督・古新 舜さんからzoomを介してアドバイスをいただく機会を得ました。生徒は、そうした職業に就くにはどの大学に進学すべきかということを聞きたかったのですが、古新さんからはその前に考えるべきこと、やるべきこと、特に自分の心の在り方を整理しようという指摘をいただきました。
古新さんは、「どうして映画に携わりたいのか?」ということなどを生徒に問いかけた後、次のようなことを話してくれました。
  • 映画作品には100点のものはない。人も同様で、完璧な人はいない。人にはそれぞれ弱さがあり、その弱さに向き合っていけるかどうかが自身の成長の鍵となる。
  • 映画製作は、価値観の異なる人が集まって作られる。まずは、そういうような面白そうだなと思える人と出会える場所がどこにあるかを探し、仲間づくりができる場所に行ってみることが必要だろう。
  • この大学(専門学校)に行きたいと決める前に、何をしたくて、自分がどの場所にいたら成長できるかと考えてみることが先決なのでは。
  • 将来のことを考えるよりも、自分が達成できること、成長していける場所はどこなのかを、まず考えよう。
  • その手掛かりをどうやって見つけるか。それは自分でやるしかない。例えば海外の大学に行きたかったら、その大学に自分でアクセスし、苦労して糸口を探すしかない。そのことが間違いなく自分の成長につながる。
  • 人を頼っていては、自分の芯の部分を育てることはできない。とにかく、自分自身と向き合いなさい。そのことで、なりたい自分に近づいていけますよ。
  • 今の気持ちを絶やすことなく、がんばってください。
貴重な30分間でした。前半、なかなか自分の気持ちを伝えられないでいましたが、徐々に古新さんの一言一句に引き込まれていったようでした。自分で何をすべきか、心の芯は何なのか。そして、自分と向き合いながら自立することの意味を学んだと思います。

古新 舜(こにい しゅん)映画監督・ストーリーエバンジェリスト
コスモボックス株式会社 代表取締役 / デジタルハリウッド大学 非常勤講師
北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程 先端科学技術研究科 伊藤泰信研究室在籍
映画「ノー・ヴォイス」映画「あまのがわ」映画「いまダンスをするのは誰だ?」