2021.09.27

行事 担当:福田

芸術鑑賞「北斎マンガ」

本日、広島文化学園HBGホールにて芸術鑑賞を行いました。鑑賞した作品は、わらび座によるミュージカル「北斎マンガ」です。
日本が世界に誇る浮世絵師 葛飾北斎。90年の生涯でどこまでも納得のいく絵を求めたその生きざまが彼の絵には込められ、見る人々に時代を超えて勇気をくれます。
人々や動物、自然をモチーフにしたエネルギー溢れる作品からは、生きる面白さを追求し続け、いのちに愛をもって向かい合った姿勢が感じられます。
そんな葛飾北斎の生き生きした姿から、新しい時代を作っていく生徒の皆さんの心の中に夢に向かって生きることの清々しさ、面白さ、情熱、そして信じる心の大切さを強く訴えかけるような舞台でした。
生徒の感想
「人生の中でミュージカルを見るのが初めてだったので、ストーリー的な面でも、演じている技術の面でも、驚くことや感動することが多くあった。開演した瞬間、こんな声を張り上げるのかとまずびっくりした。それでいて、シリアスな部分との抑揚があった。登場人物たちの心の内が、声色で直接伝わってきた。また、声だけではなく、歩き方、物や人への手のかけ方、踊り方も同じ振り付けなのに人物に合わせて強弱をつけていた。物語や小説のような文字はどこにもない、しかし “演技” が人物の性格、気持ちをはっきり表していた。」

「北斎がうらやましく感じました。あの情熱と強い意志が欲しいです。私はまだ、将来の夢が決まっていないので、北斎のように突っ走ることはできないけど、見えない夢に向かって努力することはできるので、小さいことを1つ1つ積み重ねていきたいです。学力はもちろん、人間性も磨いていきたいと思います。北斎のような情熱を持った、北斎より人に好かれる人になりたいです。」

「特に印象に残った場面は、北斎の奥さんであるお琴が亡くなった後の場面です。北斎の『自分が描きたいと思う絵は、お琴に見せたい絵なんだ』というセリフが素敵だと思い、印象に残りました。最初は絵を描くこと以外は何も興味を示さなかった北斎がお琴と出会い、少しずつ心情が変わってきていたのが伝わりました。また、一度が死を考えていたお琴が、北斎と出会い、“幸せ” だと感じることができて嬉しかったです。北斎とお琴の二人が互いの出会いによって新しい生活を送り、絵師で日本一になるという夢を追い続けている生き生きとした姿に感動しました。」

終演後、演劇部の生徒が撤収の様子を見学させていただきました。

わらび座さんよりサイン色紙をいただきました。校内に展示しています!