2021.02.22

学修 担当:折田

身近に感じる課題はありますか?第3弾

本日の6時間目、高校2年生の探究の授業は環境活動家の露木志奈さんの講演でした。露木さんは日本人で初めてインドネシアのバリ島にあるグリーンスクールを卒業された人です。
高校時代に2歳下の妹が使った化粧品が無添加表示にもかかわらず肌荒れしたことを発端に、人間が使ういろいろな商品の安全性を確かめるため小動物を実験に使うことに疑問を抱き、環境について考えるようになったそうです。妹の肌にいい化粧品を自分で開発しようと考えた彼女を後押ししてくれたのが、『大人になるまで待たなくていい』『時間は自分で作るものだ』というグリーンスクールの友達の言葉だったそうです。その経験から、商品と呼ばれるすべてのものに存在する表にはあまり表れないストーリーに興味を持ったそうです。
チョコレートやポテトチップスを作るのに必要な「パームオイル」を採取するため、いろんな国の森林が燃やされている現状を紹介しながら、『日々の選択が今の世の中を作っている』ということを話してくださいました。手にする商品の裏側にあるストーリーにも目を向け、対岸の火事と意識するのではなく、自分自身のこととして考えてほしいと語ってくださいました。そして、最後のまとめとして『まだ間に合うからこそ、行動を!』『自分という小さな世界を変えることから始めよう』『自分がやらないと何も始まらない』とメッセージを下さいました。
生徒とすごく年齢が近い露木さんの言葉は、きっと心に響くものがあったに違いないと確信しています。

グリーンスクール/インドネシアのバリ島「世界一エコ な学校」