2023.03.13

その他 担当:平岡

高1「おかあさんの被爆ピアノ」鑑賞 

3月13日(月)5~7限目、1年生は五藤利弘監督の映画「おかあさんの被爆ピアノ」の上映を行いました。
1年生は、4月に日本赤十字社広島県支部主催の“百万羽おりづるプロジェクト”へ参加したことに始まり、夏休みに“広島と戦争”をテーマにしたフィールドワークとその成果発表会、11月に被爆ピアノを迎えての平和集会、そして1月の弁論大会ではそれまでの取り組みを通して考えたことを自分の言葉で表現しました。このたびの「おかあさんの被爆ピアノ」上映は、1年間の総仕上げという位置づけです。
ストーリーは被ばく二世を母に持つ大学生、江口さんが自身も被ばく二世で被爆ピアノを修理・調整して全国を回る調律師・矢川氏との出会いにより、被爆ピアノや広島のこと、自身のルーツなどについて考えていくというものです。原爆の被害だけではなく、被ばく二世の方の苦しみについても焦点を当てて描かれていました。また、映画の中では被爆ピアノの音色が所々で奏でられ、生徒の皆さんは11月の平和集会を思い起こすこともできたのではないでしょうか。

●生徒の感想より
・被ばくされた方だけではなく、その子どもまで戦争が続いていて、今もそのような偏見や差別に苦しんでいる人がいるのだと改めて思いました。被ばく二世の方は結婚することも大変だったり、白血病で亡くなっている人もたくさんいて、被ばくした時のことだけではなく、その後のことも伝えていくことが大事だと思いました。被ばくを経験された方が少なくなってきている今、事実を知り、次の世代に伝えていくという私たちの役目をしっかりと果たしていきたいです。
・平和な世界は一人ひとりが平和に向けて意見を持ち、話し合うことが大切であると思いました。また、過去に何があったのかを知りたいと思う気持ちも大切だということに気づきました。原爆について学ぶとき、私はいつもどんな被害があったかという部分に注目してしまいますが、大きな数字だけではなく、被ばくを経験された方や被ばく二世の方一人ひとりに視点を置くことも大切だと思いました。

 この「おかあさんの被爆ピアノ」上映は昨年度から続いているもので、“矢川ピアノ工房”(被爆ピアノ資料館を2021年に開設されました)の矢川光則様より、五藤利弘監督をご紹介いただいた縁で実現しました。矢川様と五藤監督のご厚意に改めて感謝申し上げます。