2022.03.19

中学 高校

2021年度 第10回教職員研修会を行いました

本校の教育目標であるグローカル・イノベーション・リーダーの育成に向けた「探究型学力」「協創する力」「社会参画する力」「自己実現する力」という4つの力を育てるためには、質の高い学校教育を実現することが求められます。この実現に向けて、教員一人ひとりの能力と意欲の向上を図り学校の教育力を高める人材を育成するための取り組みの一つとして、定期的に教員研修会を実施しています。

今回は、株式会社メイツ中国の竹内啓太氏を講師として「コミュニケーション研修」をテーマに講義・ワークショップ形式にて日常の小さな関わり方の重要性について取り組みました。コミュニケーションは伝えるためのスキルとして重要視されがちですが、日常の信頼関係づくりの方がより大切となることも多いです。一般的には嫌いな人や信頼できない人の言葉はなかなか素直に受け取ることができません。たとえ正しいことであっても受け取ることができない場合もあります。

そこで今回は、人間関係がコミュニケーションにどのような影響を及ぼすのかを理解するとともに日常の小さな関わりを見つめ直すきっかけとなるような研修内容としました。コミュニケーションにおける①伝えた<伝わった(関係性の影響の理解)②理解と納得の違い(正論を言っても受け取ってもらえない場面の検討)③普段の行動や言動の重要性(小さな行動や言動が及ぼすコミュニケーションへの影響)を理解しました。また、コミュニケーションを取る時のポイントとして①固定化された関係性を考慮したうえでの日常の関わり方の重要性(過去のコミュニケーションが今に繋がっていることの再認識)②言語コミュニケーションの工夫(伝わり方の理解)を学びました。これらのポイントをふまえたワークショップでは相手の状況を考慮したコミュニケーションの取り方を深めました。さらに、自分自身のコミュニケーションスタイルのチェックを通して5つのタイプ(強制、服従、逃避、妥協、協調)と適切なシーンを理解し協調的アプローチの重要性を再確認しました。今回の研修で学んだ内容を、これからの生徒・教職員・保護者・地域等におけるコミュニケーションの中で活用することで学校教育の活性化を図ります。

今年度の教員研修会は今回で最後となりますが、今後もこのような研修会を通して修大協創の教員は学び進化し続けていきます!

ウォーミングアップ(ペンを離さずもちかえる方法を通じてコミュニケーションをとる)

ひたすら誘い続ける役と断り続ける役を演じて体験してから、コミュニケーションの理解を深める

誘われた役の人は更に提案し話を広げることで、コミュニケーションの理解を深める