2025.07.14

中学 高校

修道学園創始300周年記念事業「2025協創フォーラム」開催~芥田川賞作家・小山田浩子さんトークイベント~

7月12日(土)、本校協創ホールにて、修道学園創始300周年記念事業「2025協創フォーラム」を開催しました。
この記念すべき節目に際し、特別ゲストとして本校卒業生で芥川賞作家の小山田浩子さんをお迎えし、「夢をかなえるために」というテーマで、校長との対談形式によるトークイベントを行いました。

小山田さんは、現在の「広島修道大学ひろしま協創中高等学校」の前身である「鈴峯女子中高等学校」のご出身です。2014年には『穴』で芥川賞を受賞されるなど、現代文学を代表する作家として活躍されています。

対談では、創作活動の原点や、日々の暮らしの中での気づき、ご自身の進路選択に関するエピソードなどが語られました。「夢は一つのかたちだけではない」「遠回りにも意味がある」といった言葉には、生徒たちも真剣なまなざしで耳を傾けていました。また、在学当時の担任の先生とのやりとりや教室での思い出も紹介され、会場には笑いやあたたかな空気が広がりました。卒業から年月が経っても忘れられない先生とのエピソードは、先生と生徒との信頼関係の積み重ねが、今もなお息づいていることを感じさせる一幕でした。質疑応答では、「小説を書くときに心がけていること」や「進路に迷ったときの気持ち」など、生徒たちからの率直な質問にも丁寧に応じていただきました。

講演後には、生徒自治会会長より感謝の言葉と花束が贈られ、大きな拍手に包まれました。さらにその後のサイン会では、一人ひとりに優しく声をかけながら応じてくださり、生徒にとっても大人にとっても忘れられない時間となりました。

生徒たちからは、「自分のペースで夢に向かっていいんだと気づけた」「遠回りも意味があると知り、安心した」といった前向きな感想が多数寄せられました。自分らしい歩みを大切にしてよいという言葉に、進路や将来に対する不安が和らいだようです。また、挑戦を恐れずに一歩ずつ進んでいく勇気をもらい、これからの生活に活かしていきたいという声も多く聞かれました。生徒一人ひとりが自身の夢を見つめ直し、前向きに未来を切り拓く大きなきっかけとなりました。
修道学園は今年、享保10(1725)年の創始から300年を迎えます。こうして本校の卒業生としてのご縁を通じて、未来を担う生徒たちの背中を押してくださる機会をいただけたことに、心より感謝申し上げます。いただいたメッセージは、生徒たちの未来を切り拓く大きな力となることと確信しております。

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元担任の吉川先生と懐かしく当時を振り返っている様子

文芸部員と図書委員と共に