2025.06.14
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防災避難訓練と探究発表を通して広がった「備える力」
6月14日(土)、地域連携事業の一環として、大規模災害を想定した防災避難訓練を実施しました。あいにくの雨天により、予定していた訓練内容は一部短縮となりましたが、生徒の案内によって、第2体育館までの避難経路、防災備蓄品、そして電気系統の確認を行いました。地域の方々とともに防災意識を高める、大変貴重な機会となりました。
訓練後は協創ホールにて、高校3年生による探究発表「広島市における津波対策と防災意識」が行われました。発表では、生徒自身が広島市民の方々へ実施したアンケートの結果から、「防災への意識は高い一方で、家具の転倒対策ができていない」「地域の人と防災について話す機会が少ない」といった課題を見つけ出していました。発表の中で生徒たちは、「災害に備えることだけでなく、安全に避難できる環境づくりや、人と支え合える地域づくりも大切だ」と話し、防災を『自分ごと』として捉える視点を共有してくれました。
さらに、生徒たちは防災備蓄の中でも特に重要な「非常食」に着目し、「これなら備えておきたい」と思える非常食パンを開発しました。そのパンは卵不使用・アレルギー対応で、地元の広島菜を使用した味わいと保存性の高い仕様が特徴です。発表後の販売では、地域の方々からも「家に常備しておきたい」と好評をいただきました。
若い世代が主体的に地域の課題に向き合い、防災について発信する姿に、多くの方が感銘を受けておられました。今後もこうした取り組みが、防災の輪を地域に広げる一歩になっていくことを願っています。
若い世代が主体的に地域の課題に向き合い、防災について発信する姿に、多くの方が感銘を受けておられました。今後もこうした取り組みが、防災の輪を地域に広げる一歩になっていくことを願っています。