2025.06.12

中学 高校 クラブ

広島修道大学の外国人留学生を対象に茶道体験を実施しました

6月11日(水)の放課後、広島修道大学で学んでいる外国人留学生が本校を訪れ、茶道体験を実施しました。
この体験プログラムは本校と広島修道大学における中高大連携の国際交流・異文化体験プログラムの一つであり、留学生たちは日本文化の体験を、本校の生徒たちは外国の方との交流やコミュニケーション力の向上を目的として実施しています。
今回は、フランス、アメリカ、ドイツ、イギリス、チェコ、ベトナム、韓国、中国出身の留学生26名が参加しました。また、広島修道大学に進学し、現在レジデントアシスタントとして活躍している本校の卒業生も留学生のサポート役として来校しました。

薄茶点前

はじめに、本校茶道部員が日頃から稽古に励んでいる「薄茶点前」を披露しました。部員が点前を始めると、それまでの和やかな雰囲気が一転し、会場は凛とした空気に包まれました。点前を見つめる留学生たちの目は真剣そのもので、手元の動きや道具の扱い方、礼儀作法に至るまで、留学生は細やかに観察し、日本文化の奥深さに触れようとする姿が印象的でした。

お茶を点てる体験

続いて、茶道部員のレクチャーを受けながら留学生たちも実際にお茶を点てる体験をしました。お茶を点てながら自然と会話が生まれ、その後は茶道や趣味などについて語り合い、打ち解けた雰囲気が広がっていきました。 留学生からは「抹茶は予想より苦くなくておいしかった」「趣が素晴らしかった」「高校生との交流が楽しかったのでまた来たい」といった声が寄せられ、日本文化への興味と敬意がひしひしと伝わってきました。

国際交流は異文化に触れ、コミュニケーション力や相手を思いやる気持ちが自然と育まれる、かけがえのない学びの場です。こうした体験を通して、生徒たちはグローバルな視野を持ちながら、地域に根ざした文化を大切にする意識を深めていきます。
参加した生徒からは「お茶の点て方を、外国人向けに分かりやすい日本語で説明するのは思っていたより難しかったけれど、伝わったときは嬉しかった」「このような体験は初めてで、とても緊張した。最初は外国人に話しかけるのに勇気が必要だったが、実際にコミュニケーションを取ってみると色々な話ができ、良い経験になった」といった感想がありました。新しい体験を通じて刺激を受け、コミュニケーションに対する自信を持つことができたようです。
今後もグローバルな視野を持つ生徒を育成するため、さまざまな国際交流活動を通して生徒の成長を支えていきたいと思います。