2025.02.19

中学 高校

2024年度 教員研修「第3回ルーブリック研修会」を行いました

本校では、「グローカル・イノベーション・リーダーの育成」を教育目標に掲げ、その達成のために「4つの力(課題解決する力・協創する力・社会参画する力・自己実現する力)」の習得を目指しています。日々の教育活動の中で、この4つの力を意識できるように、「協創ルーブリック」と「教科ルーブリック」を作成しています。今年度は、ルーブリックの改良を進め、生徒と教員が協働して「新ルーブリック」を作成しました。さらに、教員の授業力と資質・能力の向上を目的として、毎年11月に公開研究授業を実施しています。

今年度は学校改革の一環として、ルーブリックの再構築に取り組んだ1年間となりました。これまで活用してきた「協創ルーブリック」は、生徒によって解釈が異なり、教職員の視点で作成されているため細かくなりすぎているという課題がありました。そこで、今年度はその改善点を洗い出し、生徒と教職員が協働して作成した「新協創ルーブリック」を作成し、その活用を進めました。この取り組みでは、「新協創ルーブリック」の作成プロジェクトリーダーとして中山芳一先生(All HEROs合同会社代表)を迎え、取り組んできました。
本日の研修では、冒頭、中山先生から「ぶっちゃけ!新協創ルーブリック、使えましたか?」という問いかけがありました。グループワークでは、本年度の活用事例を共有し、その進捗状況を確認しました。特に行事での使用頻度は高く、実施前後での活用により、生徒の行事に対する達成度や満足度を数値化し、生徒の変容を把握できたものもあったようです。一方、授業での活用には改善の余地があり、来年度に向けた課題も明確になりました。 最後に、中山先生からルーブリックの活用の”キモ”となる振り返りの重要性について貴重なご示唆をいただきました。数値化による変容の把握に加え、言語化することの重要性も強調されました。生徒自身が取り組みの中で何を感じたか、その理由と今後の活動方針を振り返りに反映させることが重要であるとのご助言をいただきました。
これらの成果と課題を踏まえ、来年度に向けて更なる改善を進めていく予定です。

右:中山芳一先生(All HEROs合同会社代表)