2023.07.14

中学 高校

授業観察およびふりかえりの実施

本校では、授業力向上や教員の資質・能力の向上を目的として外部講師として県立広島大学門戸先生をお招きし、授業観察及び事後研修を実施しています。

この日は、中3の家庭科、高Ⅰの数学、高Ⅱの英語、中2の保健の授業の観察を行いました。
上の写真はそのうち家庭科の保育の授業です。
中学3年生は2学期より幼稚園へ保育実習に行く事になっています。その際の事前授業となります。本時は特に「絵本の読み聞かせ」に焦点をあてた授業です。
その中でもこの写真は授業観察者の1人である校長先生より絵本の読み聞かせかたをレクチャーしている光景になります。
校長先生はご自身で選んだ絵本を出身地である東北弁を駆使して、抑揚と感情をつけて生徒へ読み聞かせました。生徒達は2学期に自分達で実際にすることですので、特に食い入るように聞いていました。最終的には生徒達はオリジナルの絵本を制作し、数か月後に園児達へ読み聞かせます。
これに対して、門戸先生は、「読み聞かせ」は国語でも同様のことをしているため家庭科と国語科の違い(差別化)を明確にすることや教材研究のさらなる深化などをご指摘いただきました。
授業担当者は次単元である「食」や「住」にもつなげていきたいと意気込みを語っていました。

この写真は高校Ⅰ年生の数学の授業風景です。
本時では二次関数の式とグラフを突き合わせて、多面的な学習を行う授業でした。問題を解くのも個人・ペアを駆使し、確実に正解へ導く授業となっていました。1問1問をとても丁寧に解かせ、先生から解説が行われました。一方で、授業後のふりかえりにて、この「丁寧さ」を指摘いただきました。本クラスは個々の能力が非常に高く、「もっともっとレベルの高い問題を生徒が欲している」ことを見抜かれた門戸先生からの指摘でした。問題をいくつか事前に用意しておき、問題の「選択制」を提案されていました。数学授業者もこの「選択制」を含めた生徒の主体性をさらに喚起した授業を実施していきたいとのことでした。

このように、見ていただいた先生方一人一人の授業力の向上はもちろん、モチベーションのアップにもつながっています。
日々、変化する学習指導要領と学校現場に対応するためにも大学の先生のご指摘はとても貴重なものです。
2学期以降、さらにパワーアップした本校教員の授業を期待していてください。