2022.11.25

中学 高校

2022年度公開研究授業「ルーブリックを活用したパフォーマンス評価に基づく授業実践」を実施しました

探究科 公開研究授業の様子

11月25日(金)、本校を会場として「ルーブリックを活用したパフォーマンス評価に基づく授業実践」をテーマに公開研究授業を実施しました。第3回目の公開研究授業であり、昨年、一昨年においてはコロナ禍にあって外部公開には至りませんでしたが、今回は50名を超える来校者のみなさまにご参加いただきました。  本校では、教育目標である「グローカル・イノベーション・リーダー」(地球的な視野で考えて、地域社会と協創する人材)の育成の達成のために「4つの力(探究型学力・協創する力・社会参画する力・自己実現する力)」の獲得と実践を目指しています。そこで、日々の教育活動の中でこの4つの力を意識できるように本校独自のルーブリックである協創ルーブリックを作成しました。協創ルーブリックは、本校の日々の教育活動における4つの力に対するさまざまな到達度を測るものであり、この協創ルーブリックとともに各教科において身につけてほしい力として整理した教科ルーブリックを作成しました。今回の公開研究授業では、これらのルーブリックを活用したパフォーマンス評価に基づく授業実践をテーマとして掲げました。

国語科 中1「振り返ってみつめる」

国語科 分科会

社会科 中2「幕府政治の展開と衰退」

社会科 分科会

数学科 高1数Ⅰ
第4章「図形と計量」 
第1節 「三角比」

数学科 分科会

国語、社会、数学、理科、英語、探究の6教科の公開授業終了後は、それぞれの授業参加者で付箋を用いたワークショップ型の分科会を実施しました。授業者の感想等の後で、参加者は授業を観察しながら気づいたことを書いておいた付箋(青色:授業の良かった点・工夫が見られる点 / ピンク色:授業の改善点・自分の授業実践等を踏まえての改善案)を用いてグループで話し合い、各グループから良かった点と改善点を明らかにし改善案(明日からの授業で取り組めること)を発表しました。分科会の終わりでは、指導・助言者の先生方よりアドバイスをいただきました。その後は会場を協創ホールに移し、全体会を実施しました。そこでは、講評を県立広島大学の門戸千幸先生よりいただきました。今回の公開研究授業を踏まえた本校のこれまでの取り組みとともに今後の教育活動に対する示唆に富んだ助言をいただき、さらなる教育活動の推進および一人ひとりの授業改善への大きな励みとなりました。

理科/物理基礎
高1「仕事と力学的エネルギー」

理科 分科会

英語科/コミュニケーション英語Ⅱ
高2「Lesson 9 The Long Voyage Home」

英語科 分科会

探究科 高2「商圏からみた店舗の立地」

探究科 分科会

全体会

ふりかえりにおいては、授業の設計図となる学習指導案の書き方、生徒がより主体的に学習に取り組むために復習部分を実際に説明させるという仕掛けの大切さについてご助言をいただきました。また、グループ活動においてグループとして取り組む意義として個々の動機づけを高めたり役割を決めるなどの工夫の必要性など多くのアドバイスをいただきました。

授業力向上のためには、このように教員が互いに授業を見合い、授業についてふりかえっていくことが大切となります。授業改善や授業力向上にあたり、学校の実態を踏まえながら、このような機会を積極的に活用することで、教員一人ひとりが授業力向上への意識を高め、修大協創全体の授業力をアップしていくことを目指します。