2022.11.16

中学 高校

2022年度 第6回教職員研修会を行いました

本校の教育目標であるグローカル・イノベーション・リーダーの育成に向けた「探究型学力」「協創する力」「社会参画する力」「自己実現する力」という4つの力を育てるためには、質の高い学校教育を実現することが求められます。この実現に向けて、教員一人ひとりの能力と意欲の向上を図り学校の教育力を高める人材を育成するための取り組みの一つとして、定期的に教員研修を実施しています。

今回は、中島博司先生(一般社団法人アクティブ・ラーニング協会 代表理事 / 株式会社FCEエデュケーション 参与)を講師として「学力向上につながるアクティブ・ラーニング- R80・TO学習・AALの活用 -」をテーマに、アクティブ・ラーニングの目的となるアクティブ・ラーナー(能動的学習者)の育成の具体的な方法としてR80・TO学習・AALの活用について学びました。

今回の研修の中で、まずアクティブ・ラーニングの土台としてのリスペクトの大切さを学びました。リスペクトには「生徒から生徒へ」「生徒から先生へ」「先生から生徒へ」「先生から先生へ」の4方向があります。このリスペクトを土台に、R80が展開されます。R80のRは「リフレクション(振り返り)」と「リストラクチャー(再構築)」を表します。アクティブ・ラーニングの最後にリストラクチャーして各自が80字以内で2文を接続詞で結んで書く活動です。目的は、思考力・判断力・表現力、論理力の育成による学力向上、そして大学入試の記述式問題への対応です。さらに、学年を超えた縦割りのペアワークやグループワークであるTO(Teaching Others(他の人に教える))学習へとつながります。また、2018年から中島先生はAAL(アート・アクティブ・ラーニング)として感性を磨くアートを意識した授業を全国に発信されています。これらのプロセスを経て、①アクティブ・ラーニングが授業をかえる②アクティブ・ラーニングが生徒をかえる③アクティブ・ラーニングで学力が向上する④アクティブ・ラーニングで先生がかわる⑤アクティブ・ラーニングで幸せになることができます。今回の研修を通じて、アクティブ・ラーニングに向けての大きな一歩を踏み出す勇気をいただくことができました。

今後もこのような研修を通して、修大協創の教員は学び進化し続けていきます。そして、学校教育がより活性化していくことを目指します!

中島博司先生(一般社団法人アクティブ・ラーニング協会 代表理事 / 株式会社FCEエデュケーション 参与)