2022.09.14

高校

修大コース探究科高大連携授業「異文化コミュニケーション」

今年度3回目の講義は「異文化コミュニケーション」をテーマにした、国際コミュニティ学部の竹井光子副学長の講義です。
生徒たちは事前学習で「日本文化」と聞いて、思いつくものを書き出し、グループで共有しており、竹井副学長はそれを基に講義してくださいました。
「寿司」「畳」「相撲」「着物」「七五三」など、生徒たちは物質文化と言われる、目に見分かりえる分かりやすい文化を多く挙げていました。
もちろん目に見える文化なので、生徒たちにとっては分かりやすく意見を出しやすかったのですが、講義は目に見えない精神文化(思考・価値観・姿勢)に焦点をあてたものでした。「日本人と外国人がすれ違いを起こす会話」や「ステレオタイプを表すジョーク」を例に示しながら、個人主義や集団主義、高コンテクスト文化や低コンテクスト文化についても触れられました。コミュニケーションの際に違和感を感じたり衝突したりするのは、この見えない文化の違いにより起こることを説明してくださり、「自分の当たり前が、他人にとって当たり前とは限らない」ということを、図や写真とともに説明してくださいました。
コミュニケーションをとるうえで、他者の行動の背景にある価値観や思考を理解することが不可欠なのですが、生徒たちへの課題として、まずは自分の行動の背景にある価値観に目を向けることが提示されました。事後学習で、生徒たちは「自分が無意識にとっている行動とその背後にある価値観は何か」を考えていきます。無意識に目を向けるという、なかなか難しい課題ですが、日頃の行動を振り返り、文章にして書き出し、グループで共有し、自分たちの価値観について考えていきます。
探究科
協創教育の根幹となる「探究科」の授業では、国際交流によって得る探究心や表現力、協働型の学びがもたらす思考力や判断力、これらを融合しながら社会的な課題研究に取り組みます。あわせて課題解決を示す手法を学び、これらの相乗効果によってグローカル・イノベーション・リーダーへの成長をめざします。

国際コミュニティ学部 竹井光子副学長