2022.06.28

高校

修大コース探究科高大連携授業「AIによる画像認識」

今年度2回目の講義は「AIによる画像認識」をテーマにした、経済科学部の坂口琢哉准教授の講義です。
坂口准教授の講義は、修大コース発足以来初めての講義になります。坂口准教授は、AI(人工知能)、VR、ARを研究領域とされており、大学では経済分析入門やコンピュータグラフィックスを指導されています。
生徒たちは、講義に向けたの事前学習で「VisionAIによる画像認識」を試していました。自分たちが撮影した写真をAIがどのように認識するのかを実際に試して、AIによる認識の得意・不得意を探っていました。距離感を変えたり、撮影する対象や角度を変えたりしながら、どこまで正しく対象を認識できるのかを試していました。
そして講義では、改めてAIとはいったい何なのか、実は「AI」という言葉は1556年にすでに登場していたこと、現在は「第3次」AIブームであり、従来のAIに比べると著しい発展を見せていることを教えてくださいました。大量のデータ(ビッグデータ)知識を取り出す技術(ディープラーニング)が確立したことで、AIの画像認識は人間の認識制度を上回る性能になり、私たちの生活の様々な場面で活用されていることを動画とともに紹介してくださいました。 まず一つ目の動画では、自動運転の車に搭載されたAIが運転中に何を認識しているのかを映したものした。映像では、AIが歩行者と車、空間や信号などを瞬時に色分けして認識し、安全に走行していきます。とても早く事物を分析する様子に、生徒たちは驚いているようでした。また、防犯カメラの動画では、AIが消費者が商品をカゴに入れるまでにかかった時間や、手に取ったけれど陳列棚に戻した時間などを計測し行動分析まですることがわかりました。その映像を基にして経営者が商品開発や商品陳列を変えたりして企業戦略を立てているなど、AIの画像認識が私たちの生活をより便利に、快適になるように活用されていることがよくわかりました。
講義後に生徒たちから感想を聞くと、「AIの技術すごい!」「人間のほうが知らないうちにAIに分析されてるんだと思って驚いた!」などと話していました。

事後学習では「身近に使われている画像認識の事例を探し、その目的や特徴、問題点を考える」ことと「自分の興味のある分野で画像認識の応用の可能性を考える」ことに取り組んでいきます。
探究科
協創教育の根幹となる「探究科」の授業では、国際交流によって得る探究心や表現力、協働型の学びがもたらす思考力や判断力、これらを融合しながら社会的な課題研究に取り組みます。あわせて課題解決を示す手法を学び、これらの相乗効果によってグローカル・イノベーション・リーダーへの成長をめざします。

経済科学部 坂口琢哉准教授