2022.06.08

中学 高校

授業観察およびふりかえりの実施

本校では、教員の授業力を高めるために、教員一人ひとりが自分の授業のどの部分を改善すればよいのかを把握しその課題を解決する具体的な目標を設定できることを目指しています。そのための一つとして、県立広島大学の門戸千幸教授を招き、定期的な授業観察およびふりかえりを実施しています。この授業観察およびふりかえりを通して、それぞれの目指す授業に対しての指導・助言や評価を受けて、教員一人ひとりの授業改善への意欲を高め学校全体の授業力向上につなげていきます。

本日は、新任の教員を対象に、社会・数学・国語・英語の授業観察およびふりかえりを実施しました。

社会

写真左:県立広島大学 門戸千幸教授

社会の授業では、18世紀のヨーロッパとアジアとの交易の拡大と交易品の変化について理解し、大西洋三角貿易の内容とともにその影響について考えました。先生の明るく豊かなコミュニケーションスキルを活かした授業が展開されていました。生徒同士が話し合う機会も多く見られました。

数学

数学の授業では、組分け問題の意味を理解したうえで組合せを用いて場合の数を求めることをねらいとしました。授業の中では、丁寧で細やかなワークシートを活用し、わかりやすい板書をもとにたいへん落ち着いた授業が展開されていました。

国語

国語の授業では、生徒それぞれが作成したインスタグラム風のパワーポイントを共有することで、自身の経験や感情をオノマトペを用いたハッシュタグで表現することを目標としました。生徒にとって興味関心のある身近なインスタグラムを取り上げており、生徒一人ひとりの発表に対する的確な声かけが見られました。

英語

英語の授業では、まとまりのある英文を読んで重要な情報を整理し、自分自身の言葉で簡単に言い換えられることができるようになることを目指しました。たいへん流暢な発音を活かした授業であり生徒にとって憧れのロールモデルとなりました。また、生徒の活動に対する細かい指示も多く見られました。

ふりかえりにおいては、教員と生徒のコミュニケーション関係のみではなく生徒同士のコミュニケーション関係が重要であり、それに向けた教員の声かけの工夫等についてご助言をいただきました。また、学習集団を育てることの大切さ、なんとなくではなく意図をもった机間指導の重要性、学習ルールを徹底していくことの必要性はもちろんのこと学習規律を教員が統率していくことが教員と生徒の信頼関係につながることなど多くのアドバイスをいただきました。

授業力向上のためには、このように教員が互いに授業を見合い、授業についてふりかえっていくことが大切となります。授業改善や授業力向上にあたり、学校の実態を踏まえながら、このような機会を積極的に活用することで、教員一人ひとりが授業力向上への意識を高め、修大協創全体の授業力をアップしていくことを目指します。