経済科学部 現代経済学科
私たちの暮らしに寄り添う経済を学んだ4年間
2018年卒業
株式会社エディオン 広島本店勤務
畑瀬 奈々子(はたせ ななこ)さん
日本経済のいまを知り、未来を予測
ビジネスや情報処理の基礎を学ぶ商業高校を卒業後、修大に入学。あらゆる企業の商業活動によって動かされている社会経済の仕組みを広く学びながら、2年生の後期から株式会社エディオンで販売員としてアルバイトに励む。消費者の暮らしに密接した仕事であることに加え、働きやすさを実感したことから、2018年に入社。
「経済とは何か」から始まり、段階的に学習
基礎をしっかり固めて専門性を深める
「経済」という幅広い分野を学ぶにあたり、1年生ではまず「経済とは何か」を含めた経済学の基礎をしっかりと学びました。2年生では個人の消費に直結するミクロ経済学、それらをより大きな市場で考えるマクロ経済学といった近代経済学の大きな軸を、3年生になると未来の経済動向を予測するために数式を使う方法を学びました。経済学で「微分積分」が出てくると思わなかったので驚きましたが、経済を知り予測するためには数学の知識も必要だということを知りました。
経済を面白く捉えることができた瞬間
「情報科学」という選択科目は、私が受けた講義の中でもとても興味深い内容でした。取り上げられるテーマは経済に関するものですが、難解な専門用語が飛び交う講義ではなく、自分たちの暮らしの中で起こる事柄に分かりやすく置き換えて説明されたことが印象的でした。例えば「リスク」がテーマの回は、リスクを回避するために賭け事をしない人とリスクを背負ってでも賭け事を続ける人が例えに出され、人間の行動も経済に関わりがあることを知りました。この講義を通じて、経済をより身近に感じられるようになりました。
4年間の集大成となった卒業論文
4年間で一番力を入れて取り組んだものは、卒業論文です。テーマは「日本の消費税と世界でも消費税が高いデンマークやスウェーデンの税率を入れ替えたらどのような影響を及ぼすのか」。私たちの暮らしに直結している消費税から仮説を立てて論じることで、日本だけではなく世界各国の経済を知るきっかけとなり、文化や国民性も経済に影響することが分かりました。高校の時に学んだ商業の知識を基盤に、修大で経済を学びました。4年間、しっかりと経済の知識や考え方を身につけたことで、目の前で行われる商業と経済の関わりを感じながら、日々の仕事に携わることができています。