私はフィリピン・セブ島の貧困層の栄養改善を目的とするプロジェクトに取り組んでいます。健康栄養学科で学んだ栄養の知識と英語英文学科通訳コースの学生の英語力を組み合わせた、学部横断のプロジェクトです。
貧困救済といっても、単にお金を出す支援ではなく、現地の方が栄養や食事に関する知識を得ることで、自立した栄養改善につなげる支援です。
まずは、現地のNPOの協力を得て、食事の実態について調査し、栄養の状況の把握に取り組んでいます。あわせて、食事以外の生活環境、経済状況などについても調べました。これは、どんな食材が購入できる状況か、どんな調理ができるかなどを考える必要があるためです。言葉の壁は大変ですが、英語英文学科の通訳コースの皆さんと学部を超えて一丸となって取り組めていることも励みになっています。
現地の方の中には、最初は今の食事でいいという意識もありましたが、同じ金額でも食事内容によって栄養改善することを示すと、興味を持ってもらうことができ、意識の変化を感じました。この活動はすぐに成果が出るものではないため、継続することが重要です。後輩たちに引き継ぎ、いつかセブ島の皆さんが健康な食生活を送れる未来がくることを信じています。