2024.02.29

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「SDGsトーク」-日米の視点をオンラインで共有~共同ビデオ作成へ

2:飢餓をゼロに 3:すべての人に健康と福祉を 5:ジェンダー平等を実現しよう 7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに 11:住み続けられるまちづくりを 12:つくる責任つかう責任 13:気候変動に具体的な対策を 14:海の豊かさを守ろう 15:陸の豊かさも守ろう

 
 
 国際コミュニティ学部では、1年次に学生が教室の外に飛び出し、言語や文化の異なる人々とのコミュニケーションを経験し、その過程で地域や国際的な課題に気づき考える「体験実践」という学修プログラムを設けています。学生たちは実習先を1つ選んで、主体的な活動をすることが求められています。
 その「実習先」のひとつである「ASU(アリゾナ州立大学)オンライン」では、Zoom等を通じて協定大学であるアリゾナ州立大学日本語学科の学生と、「やさしい日本語」や時には英語を交えて相互理解を深めながら「SDGs-日米間の共通点と違い」というテーマで共同プロジェクト「SDGsトーク」を完成させていきます。
 事前学習では、日米それぞれでSDGsの17の目標について両言語で学び、自国や自分が住む地域にどのような課題があり、いかなる取り組みがなされているかを考えます。その上で、課題の興味関心が似通った人同士で4~6名の日米混合チームを結成し、両国(地域)での取り組みと、その成功例や問題点などを互いに報告し、ディスカッションを重ねます。約6週間の実習の成果は、各チーム15分程度のビデオとしてまとめられ、専用サイトで公開し、参加者全員からのフィードバックや質問に答えていきます。
 共通の目標や課題であっても、日米間(地域間)では、文化や生活様式の違い、領土の大きさや資源の多寡による違い、行政、法律やビジネス風土などの違い、さらには人々の常識や価値観の違いからくる対策の相違が明らかになる一方で、知れば知るほど相手側の状況への理解や敬意が深まり、思わぬ共通点や互いに参考になる取り組みに気づかされました。

 2023年度のチームトピックスは次のとおりです:
① 自動車パーツの再利用方法 (SDGs 12, 15)
② プラスチック問題の現状と解決策 (SDGs 12, 14)
③ フードロス減少への取り組み (SDGs 2, 12)
④ 「育児休暇」—職場におけるジェンダー平等を目指して (SDGs 5)
⑤ エネルギー問題への取り組み (SDGs 7, 11, 12, 14)
⑥ 農作物・食品を必要とする人へ (SDGs 2, 12)
⑦ 衣服が起こす環境問題への取り組み (SDGs 3, 12, 13)

 「SDGsトーク」は、当初学生にはハードルが高めに感じられるようですが、最終的に双方の参加者の満足度・達成感が高く、2023年度には、アリゾナ州立大学のウェブニュースで「革新的なアプローチ」の国際交流プログラムとして取り上げられました。記事では本プログラムが「アリゾナ州立大学の学生に協働相手の広島修道大学の学生の視点で日常生活を眺め理解する」機会を提供していると評価されています。
2024年度も、今年度の反省点を改良しながらASU日本語学科の先生方ともタッグを組んで充実したプログラムの実施を予定しています。