2023.10.20

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子どもの自然体験活動推進プロジェクト

4:質の高い教育をみんなに 15:陸の豊かさも守ろう



 人間環境学部では、人間と社会の相互関係を分析し、多様な人々と協働して環境について学修するための「フィールド科目群」を設けています。この中の「環境プロジェクト」科目では多様なフィールドとテーマにチャレンジする複数のクラスを開講しています。
 このうち「子どもの自然体験活動推進プロジェクト」クラスでは、子どもを対象とした自然体験活動を行っている団体や専門家と連携しながら、学生自身が企画・実践して自然体験活動の運営を担います。子どもたちの自然体験、生活体験、社会体験といった機会の減少は1990年代から指摘されています。これらの充実が社会的にも求められている背景もあり、自然体験活動の企画者、実践者となる学生を育てています。
 2023年度の前期授業では、15名の学生が「NPO法人これからの学びネットワーク」、「NPO法人ひろしま自然学校」の協力を得て、自然体験活動の具体的な指導方法や安全管理について学び、子どもたちとの活動プランをグループに分かれて企画しました。
 7月8日に実際に放課後児童クラブ「コレマナ五日市」の児童約30名の子どもたちを大学キャンパス内の圃場と里山に迎え、「森のお弁当箱づくり」、「自然クイズ」、「植物探検隊」などの自然を楽しみながら学習するプログラムを実施しました。
 実施後、学生からは「子どもたちは予測不能な行動をとるため、どうやって子ども達の目を自分達の企画に向けさせるかを考えながら実行することは非常に難しく、苦労した。」、「事前の準備の大切さや想定外の出来事が起こったときに柔軟な対応が必要なことを学んだ」などの感想や反省がありました。後期授業では今回の体験や反省を生かし、別の放課後児童クラブの児童を迎え、10月に秋の自然を満喫する活動を企画し実施します。