2019.11.18

学修 担当:竹田

「笑顔の配達人」中原晶大さん講演会 part.1

画家 中原晶大さんの「笑顔の配達人」と題する講演を聞きました。
中原さんは24年前、1570gの体重で生まれ、食道閉鎖のため、胃ろうでミルクを注入されました。
1歳のとき、血液の病気で高熱が続き、耳が聞こえなくなりました。
さらに、肺が弱く酸素ボンベが切り離せません。
広島聾学校に入学し手話を学び、4年生のとき手話のできない担任と意思疎通をはかるために絵をかいていたそうです。
絵が大好きで、スタジオパオに通い、大人になって障がい者作業所で個展を開かせてもらったことで、画家として生きていくことを決めました。
絵を描いていると、様々な人々や芸術家との交友関係が広がりました。
そこでは、障がいを個性として見てくれること、また、無理のできない体だということも理解してくれること、そしてなにより、アーティストとして見てくれることに喜びを感じるそうです。
「今を生きる」が自分のテーマで、新たに日本画にチャレンジし、人とのつながりを広げたいと思っています。
生徒のみなさんも、チャレンジし「今を生きてほしい」と締めくくられました。
生徒からの質問のなかで、お母さまは「障がいを持った人に手を差し伸べる気持ちは大切ですが、もしかしたら障がいを持っている人が自分で頑張ろうとしている最中かもしれません。
そんなときは、『何かお手伝いしましょうか?』とまず声をかけてください。」と、おっしゃいました。 生徒たちも中原さんとお母さまのお話と、描かれた絵から何かを感じてくれたことと思います。