2021.11.26

中学 高校

2021年度公開研究授業「4つの力×ルーブリック」を実施しました

~4つの力×ルーブリック~
11月26日(金)、本校を会場として公開研究授業「4つの力×ルーブリック」(「4つの力」を詳細化した評価項目を設定し作成された「ルーブリック」を意識した授業)を実施しました。本来であれば他の中学校・高校にも実施をお知らせして参加を募る予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防止することから、今年度は指導・助言をしていただく大学の先生方を除き原則校内の先生だけでの実施となりました。

今回の公開研究授業では、本校が目指す4つの力(①自ら課題を見出す力=「探究型学力」 ②新たな価値を創造する力=「協創する力」 ③時代が求める力=「社会参画する力」 ④なりたい自分に出会う力=「自己実現する力」 )をどのように授業で育成するかをルーブリックという観点も取り入れて「4つの力×ルーブリック」を研究テーマとして掲げました。本校では、11月1日、“4つの力”の達成状況を測るための「協創ルーブリック」を作成したことについて生徒・保護者に伝えました。また、本校ホームページにおいても公開しました。さらに、各教科においては協創ルーブリックをそれぞれの教科での本質的・汎用的な資質・能力として捉えた基準である「教科ルーブリック」を作成しています。今回の公開研究授業において、ルーブリックをどのように機能させるのかについての糸口を見つけることを目指しました。

各教科の公開授業終了後は、それぞれの授業参加者で振り返り会を実施しました。そこでは、授業者から授業のねらい等の説明をし、授業で良かった点や気になった点を話し合いました。また、指導・助言の先生からもアドバイスをいただきました。その後は会場を協創ホールに移し、全体会を実施しました。そこでは、各振り返り会での成果の発表、そして全体講評をコアネット教育総合研究所の松原和之先生と県立広島大学の門戸千幸先生からしていただきました。

公開研究授業はより良い授業に向けてのスタートラインです。本日の公開授業・振り返り会・全体会の内容は、本校にとって今後のより良い授業づくりに向けた道しるべとなったことと思います。

国語 国語演習/「私 とは何か?」 鷲田清一

[学年/コース]高校3年/修大コース
[授業担当者]吉川 将弘
[指導・助言者] -
[単元目標]
・課題文の内容を要約することができる(発表者)
・ 適切に解説スライドを作成・修正することができる(発表者)
・ 解説を説明(再説明)することができる(発表者)
・課題文の解答を事前に作成し、説明を聞いて訂正することができる(発表者以外)
・課題文などについて質問を作ることができる。(全)

振り返り会

数学科 数学A/ 「図形の性質」 作図

[学年/コース]高校1年/進学コース
[授業担当者]谷口 友香
[指導・助言者]井上 昭彦 教授(広島大学)
[単元目標]
角の二等分線や線分の垂直二等分線、垂線などの基本的な作図をすることができるようになるとともに、作図を通じてコンパスや定規の有用性を感じることができる。そして、その作図が
正しいことを数学的に証明できるようになる。また、作図を用いて、積や商および平方根の長さを表すことができるようになる。

振り返り会

理科 生物基礎/遺伝子とその働き

[学年/コース]高校2年/進学コース 文系
[授業担当者]中尾 翔
[指導・助言者]池田 幸夫 先生( 元 広島修道大学 人文学部 教授)
[単元目標]
DNAの構造が遺伝情報を担い得る特徴を持つことと体細胞分裂の前後で遺伝情報の同一性が保たれることを理解すること

振り返り会

英語科 コミュニケーション英語Ⅱ/MY WAY English Communication

[学年/コース]高校2年/修大コース
[授業担当者]森 貴博
[指導・助言者]戸出 朋子 教授(広島修道大学 人文学部)
[単元目標]
マイケル・ジャクソンが残した歌“Heal the World” についての文章を読み、その歌に込められたマイケルの思いについて学ぶ。本単元を通して、偉大な音楽家として名を馳せた「キング・
オブ・ポップ」のメッセージや、その表現方法について学ぶことが本単元の目的である。

振り返り会

探究科/チョコレートを通して社会問題を考える

[学年/コース]高校2年/修大コース
[授業担当者]片江 公美
[指導・助言者]永田 成文 教授(広島修道大学 人文学部)
[単元目標]
チョコレート生産の背景にある児童労働の問題を知り、自分たちの日頃の消費生活の在り方を考え、持続可能な社会に向けた商品選択について考えることができる。

振り返り会

全体会

各振り返り会の成果発表

全体講評:コアネット教育総合研究所 松原和之氏

全体講評:県立広島大学 門戸千幸教授