2020.10.22

高校

修大コース探究科高大連携授業「流通過程から社会をみる」

自ら課題を発見し、探究活動を通して、解決する力を身につけることを目標とする本校探究科。意識をすれば、何気ない日常にも研究課題はいくらでも見つかる。高校2年生の修大コースでは「広島修道大学での学び、研究について知る」をテーマに広島修道大学の先生方から様々な研究分野の講義をいただきながら課題発見力と解決力を磨いています。

第3回目の講義は、「流通過程から社会をみる」をテーマにした商学部商学科の矢野泉教授の講義です。

今回の講義は修大コース5クラスを同時展開で実施、2クラスを対面で3クラスをZOOMによるリモート授業で行いました。矢野先生は、2つのスクリーンを同時に利用し、片方にプレゼンテーションを投影、もう片方に実際の製品を映し出して講義を進められました。
製品が消費者の手に渡るまでの流通過程の講義から始まり、近年は私達の購入する製品の生産者が日本国内ではなく海外の場合もあり、生産と消費が離れていく「けんかくの状況」拡大しているということでした。そのため、生産者は「表示」によって消費者の信頼を得る必要があります。どれくらい詳しく記載されているかの例として、チョコレートのお菓子を題材に説明してくださいました。スクリーンに映し出されたチョコレートは、どれもスーパーやコンビニエンスストアで買えるもので、生徒達が口にしたことのあるものも含まれています。普段、中味のことしか意識せずチョコレートですが、あらためて意識するとパッケージには、多種多様な表示がされていることに気が付きます。製品名、キャッチフレーズ、内容量、販売会社などの表示があるのは当然ですが、記載の仕方に違いがあること、チョコレート類は、不当景品類及び不当表示防止法(景表法)に基づいていなければならない、公正取引委員会の認定を受けなければならないことなどの説明をされました。チョコレート1つを取ってみても商品を流通させるには多くの手続きを踏まなければいけないということを知ることができました。生産から販売・購入・消費に至るまで、少し味方を変えれば根拠に裏づけられた自身のある選び方ができるということと、それが生産側と消費者側の関係を信頼あるものにしていくことになり、円滑な生活を保証することにもなるのだということに思いを寄せるきっかけになればと思います。事後学習として、「自分が正しいと選択した」と自信をもって言える商品を実際に購入し、グループで情報収拾してまとめポスターセッションをする予定にしています。

次回の「広島修道大学の学び、研究について知る」では健康科学部の志和先生の講義が予定されています。

探究科
協創教育の根幹となる「探究科」の授業では、国際交流によって得る探究心や表現力、協働型の学びがもたらす思考力や判断力、これらを融合しながら社会的な課題研究に取り組みます。あわせて課題解決を示す手法を学び、これらの相乗効果によってグローカル・イノベーション・リーダーへの成長をめざします。

商学部 商学科 矢野泉教授

対面授業

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