2021.07.15

高校

修大コース探究科高大連携授業「発達障害って知っていますか?」

探究活動を行うことで自らの課題を発見し、解決する力を身につけることを目標とする本校の探究科。高校2年生の修大コースでは「広島修道大学での学び、研究について知る」をテーマに広島修道大学の先生方から様々な研究分野の講義をいただきながら課題発見力と解決力に磨きをかけていきます。

第2回目の講義は「発達障害って知っていますか?」をテーマにした、人文学部の樋口和彦教授の講義です。4クラス合同で協創ホールでの実施となりました。 「事前に学習したことを思い出して、質問に答えてみよう。2人ほど指名するので答えてくださいね。」という樋口教授の一言で始まった第2回目の講義。生徒たちに緊張感が走りました。「発達障害とは?」「発達障害にはどんな種別があるの?」「どれくらいの人がいるの?」「どんな症状なの?」という質問を、生徒に投げかけながら対話型の授業を展開してくださいました。「発達障害」とは、ASD、LD、ADHDなどの総称であり、学習面や行動面で著しい困難を示すことを言います。事前に生徒たちが見ていた「幼児の発達障害のアニメ」
や「成人の発達障害の動画」を基に、具体的にどんな困難があり、どんな工夫や対策をするとその困難が軽減されるのかを説明してくださいました。また、教授がこれまで携わった発達障害の方々の困難の実例も紹介してくださり、気づかないけれど発達障害で困っている人は、実はとても身近に存在しているのではと思う授業となりました。
国籍や性格が違うように、得意不得意も人によって違い、気持ちの伝え方や受け取り方もそれぞれ違うという多様性を受け入れ、当然のことながら、相手をよく見て意思疎通をとる必要性を感じました。

事後学習は「ADHDの原因」に関する知識を整理したり、講義中に見た「成人のADHDのビデオ」について考えをまとめ、樋口教授が作成してくださる講義動画を視聴する予定です。

探究科
協創教育の根幹となる「探究科」の授業では、国際交流によって得る探究心や表現力、協働型の学びがもたらす思考力や判断力、これらを融合しながら社会的な課題研究に取り組みます。あわせて課題解決を示す手法を学び、これらの相乗効果によってグローカル・イノベーション・リーダーへの成長をめざします。

人文学部 樋口和彦教授