広島修道大学 教職課程年報第16号
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教教師師ととししててののププラライイドドがが私私のの支支ええ■■■■■■■■■■■■■■■■(人文学部人間関係学科社会学専攻■■■■■年卒)■■■教職に就いて早いもので、今年で■■年を迎えます。■■年の間に担任、学年主任、生徒指導主事、教頭、校長と様々な立場で生徒と向き合ってきました。■学校現場の抱える課題は■■年間で変わらないこともあれば、新たに生じたものもあります。■■ここ数年は、教師の採用数が増え、学校現場では多くの若い教師が活躍しています。職員室内も活気が出てきました。志を持った若い青年教師と話をすることは私にとって楽しいことです。また、その姿を見て頼もしくも思います。しかし、教員採用試験の志願者数が減少していることは気になります。マスコミによる報道の影響も大きいのではないかと危惧しています。■■実際に大変なことも多いのですが、私はこの教職という仕事にプライドを持っています。毎年多くの生徒たちとの出会いがあり、この出会いは一生のものです。今も多くの卒業生と繋がっています。現在、私と同じ学校で後輩教師として頑張っている教え子もいます。今は保護者として私の学校を支えてくれている教え子もいます。教師ならではの繋がりです。また、卒業式やその他の行事での生徒の成長に感動し、涙が流れることも少なくありません。合唱祭でクラスの生徒たちが一生懸命にステージで歌っている姿には感動します。また、茶髪の生徒にゆっくりと時間をかけて説諭した次の日に黒髪に直して、はにかみながら登校してくる姿を見たときも大きな感動です。世の中を見渡す中で、実際に感動の涙を流せる仕事がどれだけあるでしょうか。このようなドラマチックな仕事がどれだけあるでしょうか。■保護者も多くの方々が私を支えてくださっています。新採の時、最初の学級懇談会で役員のお父さんが「渡邉先生はまだ新米だからいろいろと失敗するかもしれない。わしらが渡邉先生を育ててあげようや!」と言ってくださいました。このお父さんは私が転勤しても声をかけ続けてくださいました。マスコミ等では保護者対応に苦慮する教師の姿がクローズアップされていますが、多くの保護者はこのように私たち教師をサポートしてくださっています。■■営業職等は売り上げや顧客数の推移が数値化されて成績として評価されます。その数値を上げることがモチベーションとなる場合も多いと思います。しかし、教職は他の業種と違ってすぐに結果が表れません。生徒たちにかけた言葉がすぐに生徒に届かないこともあります。5年後、■■年後にその生徒が思い出してくれればそれでよいと考えます。「■■年後のその生徒に声をかけなさい。」と若広島市立五日市観音中学校■校長■■■■■渡邉■陽一■― 46 ―

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