広島修道大学 教職課程年報第16号
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■■■■「先生って何年生の先生?」新年度を迎え、先生達の新しい顔ぶれに興味を持つ子ども達はあいさつを交わす度にこう素直に質問してくれます。「何年生の先生でもないよ。給食の先生だよ。」予想外の返事に不思議そうな表情を浮かべる子ども達。週 日の午後のみという限られた学校勤務の中で、栄養教諭としてこの子達にどう自分の存在を伝えればよいのか、自分には何ができるのかを考えさせられた初任■年目でした。■私は本務校を含む約■■■■■食を提供する共同調理場で兼務をしています。大学時代の臨地実習でも経験しなかった、食数の多さや施設の大きさに圧倒される毎日。元々優柔不断で物事を決定するのに時間がかかりやすい私にとって、献立作成や食育授業の計画を同時にこなすことは簡単ではありませんでした。こんな給食を食べてもらいたい、こんな授業をしたいという願望はあるのになかなか実行に移せない自分が腹立たしく情けないと思ったこともあります。そんな時に「何かをしてみたい、この様にありたいという思いがあること自体が成長する証拠だ」という言葉に出会いました。新しい環境に来たばかりの今優先すべきは、日々の業務を着実にこなすこと。欲張りすぎず、■年後もしくは何年後かに実現できるといいな、というアイデアを貯金する期間も大事なことに気づきました。それからは肩の荷を下ろし、自分の小さな成果に対してより達成感が得られるようになったと感じます。後輩の皆さんには、勉強に、サークル、就職活動等で様々■三原市立三原小学校・三原市東部共同調理場■栄養教諭■「「着着実実にに」」■■■(健康科学部健康栄養学科■ ■ ■年度卒)■■須■川■美■結■― 44 ―

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