■【注】■(■)文部科学省( ■■■,■■■)による「外国人児童生徒を巡る多様な状況を踏まえ,本報告書では,外国籍の児童生徒に加え,日本国籍であるが,両親のいずれかが外国籍である等の外国につながる児童生徒をあわせて『外国人児童生徒等』と定義する」に従う。■( )日本語訳については出口( ■■■, ■ ■)を参考にした。■(■)科目「教育社会学」( 単位)は本学教育学科が開設する教職課程における「教育の基礎的理解に関する科目」の選択科目である。■(■)原文ママ。総合的な学習の時間を指すと理解している。■(■)原文ママ。■本人」が多く在籍する教職課程では学ぶ方法も工夫しなければならないということが明らかになった。■■本稿では,「特権」概念を手がかりに「読めないお知らせ」によるグルーブワークを事例として取り上げた。日本の学校が日本語と日本社会への理解を前提としているという「当たり前」に気づくことで,「日本人」であるということが学校においてどれほど有利に働くかということを知ることができる。それは自らの「特権」を自覚するきかっけになると考えられる。■■しかしながら,筆者の担当する科目「教育社会学」では外国人児童生徒等をテーマにした授業は■■回中■回しか実施できていない。そのため,外国人児童生徒等の教育を担うために必要な資質・能力を育成できているとは言い難い。一方で,「特権」への気づきを■■回全ての授業のベースに置き,学生が「白人の人種的アイデンティティ発達理論」(ヘルムズ■■■■■)の六段階目にある自律へと到達するように促すことによって,外国人児童生徒等のみならず学校の中のあらゆる多様性について社会的公正を目指し行動することができる教員を養成することができるのではないかと考えている。今後は,外国人児童生徒等に関する十分な学びの機会をどのように確保するのかとともに,「特権」への気づきをベースとした■■回の授業計画について検討していきたい。■■■【引用文献】■出口真紀子■ ■■■「差別に対する無関心を関心に変えるためのマジョリティに向けた教育」ヒューライツ大阪『国際人権ひろば』■■■■■■,■■■■■■■■■― 16 ―
元のページ ../index.html#18