広島修道大学 教職課程年報第16号
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■■■■■■■■■■■■■■.外国人児童生徒等の教育を担う教員の資質・能力■日本語教育学会( ■ ■)は,外国人児童生徒等の教育を担う教員の資質・能力は「『捉える力』,『育む力』,『つなぐ力』,『変える/変わる力』の■要素からなる総合的な力である」(■■■)と述べている。「捉える力」とは「外国人児童生徒等の実態を言語能力のみならず,生育・学習歴,文化適応状況などから多面的に把握し,家族とその文化,社会的歴史的な背景を理解する力」(■■■)である。「育む力」とは,「日本語指導に加え,教科学習に参加するための力を育成し,本人および周囲の児童生徒や関わる人々が,文化的多様性を尊重し,対等に,そして相互に関わりあうための異文化間能力の涵養を促す力」(■■■)である。「つなぐ力」とは,「外国人児童生徒等が学び・暮らす学校と地域の連携をはかり,異領域の専門家との協議等により,それぞれの場での学びをつなぎ合わせる環境をつくる力」(■■■)である。「変える/変わる力」とは,「外国人児童生徒等教育に携わることを通して教育における公正性を具現化し,文化的多様性に対して寛容な学校・地域づくりに貢献することと,その営みを通して教師(教員・支援員)として成長していく力」(■■■)である。■そして,これら四つの力が求められている場面(課題領域)と具体的な能力も明らかにしている(表■)。表■からは,外国人児童生徒等の教育を担うには幅広い資質・能力が必要であることが分かる。■― 9 ―

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