広島修道大学 教職課程年報第15号
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い、「ユーチューブ」側から本人確認が出来るようにすれば、30分超の動画のアップロードが解禁されるという事が分かった。 ■また、そのような本人確認付きのアカウントは、1つ作ったら、その後6か月たたないと2つ目が作れないという事も分かった。本人確認付きでないアカウントは、次々と幾つも自由に作る事が出来るが、本人確認付きアカウントは、そのように自由に作る事は出来ない。 つまり、本人確認付きアカウントで何らかの問題を起こして(或いは問題を起こしたものとして「ユーチューブ」側から認識されて)アカウントが停止された場合、その後6か月間は、30分超の動画を「ユーチューブ」にアップロード出来ない、という事である。 ■「ユーチューブ」側が30分超の動画のアップロードに対して警戒の姿勢をとっているのは、例えば映画やテレビ番組を丸ごとアップロードするような、著作権侵害のケースを予防するためであろうと考えられる。 ■私の講義動画は内容的に著作権侵害に相当する可能性は無い筈であったが、「ユーチューブ」側のアップロードガードの基準の詳細がよく分からなかったため、何をどこまで自粛すればよいのか見当が付かないという不安もあった。 ■もし、私の本人確認付きアカウントを停止される事があれば、私のオンデマンド型授業が即刻立ち行かなくなるので、著作権侵害に対してだけではなく全方位的に慎重姿勢を堅持しながら講義録画作りに取り組む事となった。 (10)終わりに ■本稿では、主に2020年4月時点における、私の講義録画の編集の試みについて述べた。現在は、新しい動画編集ソフトが開発されたり、電機店等に動画編集について相談を受け付ける窓口が設けられたりしており、2020年4月時点に比べれば、動画編集初心者にとって格段に心強い環境が整ってきている。各業界の努力に感謝したい。 ■今後、業務の合間に自己研修的な時間を捻出し、改めて動画編集について勉強したいと思う。 尚、本稿末尾に「参考文献」として、インターネットを用いた授業方法についての研究書を挙げたが、これらは2020年度の後期になってから発行された研究書なので、― 41 ―

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