崩し、三脚1台ごとに、複数のシーンをまとめ撮りしてみた。 つまり、まず1台目の三脚にデジタルビデオカメラをセットして、その三脚で撮るべきシーンを全部撮ってしまってから、その後デジタルビデオカメラを2台目の三脚に付け替え、その三脚で撮るべきシーンを全部撮る、という形式にしてみたのである。 撮影データのファイルは、撮影した順番に従って、デジタルビデオカメラ本体内に保存されるので、それらのファイルを後から「パワーディレクター」を使って並べ替え、本来の順番通りに整列させてから、つなげればよい。 このようなまとめ撮りを行うと、デジタルビデオカメラの三脚から三脚への付け替え作業が1回だけで済み、それは確かに楽であるが、その代わり、何番目のファイルにどんな内容が入っているのか、後で編集する時に混乱しないように、撮影の傍らメモを作っておく必要が出てきて、新たな煩わしさが生まれる事となった。そして、そのメモに掛かる手間は、三脚の付け替え作業に掛かる手間を遥かに超えているように思われた。 また、三脚ごとにまとめ撮りしたシーンを後から並べ替えて90分1本の講義動画としたものを、自分でテスト視聴してみたところ、全体的な雰囲気が非常に散漫であるような感じを受けた。確かにシーンとシーンは物理的につながってはいるが、講義する者の気持ちがつながっておらず、90分の講義の中に一続きの流れのようなものが存在していないような気がした。非常に名状し難い、いわば人間的とも感覚的ともいうべき次元において、講義動画の質が格段に下がってしまったように思われた。 そのため、各シーンの撮影については、やはり本来の順番通りに1シーンずつ撮り進めて行くべきである、という結論に達し、三脚ごとのまとめ撮り方式は却下した。たとえ面倒でも、デジタルビデオカメラを2台の三脚に交互に付け替えながら撮影していく事に決めたのであった。 (9)「ユーチューブ」へのアップロード ■他者によって「ユーチューブ」にアップロードされた動画を自分が視聴する場合は、グーグルのアカウントは必要ない。しかし、自分が「ユーチューブ」に動画をアップロードする場合は、グーグルのアカウントが必要となる。 ■既にアカウントを持っている場合はそれを用いてもよいし、或いは、新たに「ユー― 39 ―
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