広島修道大学 教職課程年報第15号
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の段階においても、やはり「パワーディレクター」のロゴの透かしはどこにも見えなかった。 私は更に、「ユーチューブ」の視聴者の目に動画が実際どのように見えるのかをテストするため、一旦「ユーチューブ」投稿者用の作業画面から外に出て、「ユーチューブ」上にアップロードされている自分の動画を、一視聴者として自ら検索して開いてみた。するとその瞬間、「ユーチューブ」の画面右下部分に「パワーディレクター」のロゴの透かしが突然現れ、約10分間の動画の最初から最後まで、ずっとそこに表示され続けたのであった。そしてその表示されたロゴのサイズが、私にとっては途方に暮れるレベルの大きさであった。 「ユーチューブ」の設定の条件を見てみると、「透かしを表示しない」という項目があったので、クリックしてみたが、それでも「パワーディレクター」のロゴの透かしは「ユーチューブ」の視聴者画面から消える事は無かった。 自分で苦心して編集・アップロードした講義動画の内容の一部が、ロゴの透かしと重なって見づらくなってしまうのは、非常に残念な事である。しかし無料で「パワーディレクター」を使わせて頂いている身としては、ロゴの透かしというものの存在を当面受け入れる他なかった。せめてもう一回り位、ロゴの透かしのサイズが小さかったら随分助かるのであるが、ロゴの透かしの表示サイズを私が調整出来るわけがなかった。結局、約1か月後に有料版に切り替えるまで、ロゴの透かしは表示され続けた。 ■私は講義録画を撮影する際、最初はただ撮影画面いっぱいに、講義資料の文字やイラスト等がバランス良く収まるよう心がけていた。しかし、「ユーチューブ」の画面右下部分に「パワーディレクター」のロゴの透かしが表示される事が判明してからは、講義録画を撮影する際、撮影対象の中心部を撮影画面の中央に置かず、わざと左上の方向にずらして置くようになった。 つまり、デジタルビデオカメラの撮影画面の右下のエリアに、特に重要な文字やイラスト等が入る事のないよう、常に画面の構図を按配しながら撮影するようになったのである。実質的には画面全体の面積のおよそ1割以上を放棄するような形で撮影していたという事になる。非常に勿体ない事であった。 ■その後、「パワーディレクター」を有料版に切り替え、有料版で編集した講義動画を「ユーチューブ」に上げてテスト視聴し、ロゴの透かしが画面に出なくなったという事を確認出来てからは、講義録画の撮影の仕方を元に戻し、デジタルビデオカメラの― 36 ―

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