という目的のために提供されているものであり、１か月間しか使えない事になっていた。１か月を超えて「パワーディレクター」を使い続けたい場合は、所定の金額を支払って、有料版に切り替えなければならない。 私にとって有料版の多種多様な機能は前述した通り必要ではなかったが、私の担当科目はどの科目も15週間オンデマンド型授業を行う事になっていたので、１か月間限定の無料体験版では対応しきれない事が明らかであった。 ■私はなるべく早く有料版に切り替えたいと思ったが、クレジットカードを使わないと支払いが出来ない仕組みであるという事が分かり、非常に困った。というのは、私はその時クレジット機能付きのカードを１枚も持っていなかったからである。急いでクレジットカードを作ろうにも、当時は非常事態宣言下にあり、その窓口が営業していなかったため、スムーズには作れなかった。 結局、無料体験版の使用期限が切れる直前になって、漸くクレジットカードでの支払いを果たし、有料版に切り替える事が出来た。結果的に授業の進行に支障をきたす事は無かったが、「支障をきたすのではないか」との不安が自分の中で１か月近く続き、精神的に消耗する事となった。 （６）ロゴの透かしの表示 ■「パワーディレクター」の無料体験版には、１か月間しか使えないという制約の他、もう１つ、私にとって大きな問題があった。それは、講義動画の編集・アップロードが完了した後になってから、講義動画の画面に、「パワーディレクター」のロゴが、半透明の白い文字の形で、ずっと表示され続ける、という現象が起きる事である。 ■初めて「パワーディレクター」の無料体験版を開いた時、私はまず試験的に、予め用意しておいた数分間ずつの短い撮影データのファイルを３個つないで、約10分間の動画を作ってみた。そして、ファイルのつながり具合を確認するため、「パワーディレクター」の編集作業画面の中で、その動画をテスト視聴してみた。すると問題なくファイルがつながっている事が分かった。この段階においては、「パワーディレクター」のロゴの透かしは影も形も無かった。 私は次に、動画を「パワーディレクター」から「ユーチューブ」にアップロードし、「ユーチューブ」の投稿者用の作業画面の中で、その動画をテスト視聴してみた。こ― 35 ―
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