正規の栄養教諭や学校栄養職員,そして臨時で学校給食に携わる場合に重要と思われる項目として教育実践力(大項目)のうち「食に関する指導実践」(中項目)と対人関係力(大項目)のうちコミュニケーション(中項目),そして自己深化力(大項目)のうち「探究力」(中項目)が考えられた。■本報では今回これらのうち大項目「教育実践力」の中より中項目「食に関する指導実践」を構成する■小項目(指導構想力,指導教材分析力,指導技術・指導展開力,指導評価■反省,指導教材開発力)と「コミュニケーション」を構成する 小項目(論理的コミュニケーション,子どもコミュニケーション),そして中項目「自己深化力」の■小項目(専門分野の問題意識,自己の問題意識,学習者の問題意識,調査■分析能力,文献読解■判断力,論理的思考)について報告した。■■中項目「食に関する指導実践」では,それを構成する■つの小項目そのすべてにおいて■年次には中央値■となり,学年が進行するにしたがって自己評価が上昇する傾向が見られた。また■, 年次と■,■年次で有意差が見られる小項目が多く見られた。高学年次(■,■年次)間でも有意差が見られ自己評価が伸びる項目が見られた。■■中項目「コミュニケーション」では,それを構成する つの小項目のすべてで最終学年次(■年次)においての自己評価の中央値が■■■となった。また,各学年時の中央値も低めで 年次で ■■または■■■,■年次で■■■を示した。高学年次(■年次と■年次)間の有意な差も見られず,自己評価が伸びにくい項目と捉えることができた。■■中項目「探究力」では,それを構成する■つの小項目そのほとんどにおいて,■年次の中央値が■■■であった。しかし■年次の最終学年での中央値はすべての項目で■■■となり,これも中項目「コミュニケーション」同様,自己評価が伸びにくい項目であった。またすべての項目において高学年次(■年次と■年次)間の有意な差が見られず,初期年次(■年次や 年次)と最終学年次(■年次)では有意な差が見られたこともあり,成長に時間がかかる項目と考えられ,高学年次期間だけではなかなか自分自身でも変化を実感できない項目群であるように思われた。■■今回は対象者数が少ないもの(■=■)であり,評価項目についての傾向や栄養教諭教職課程履修学生の傾向は,厳密には■年度分■名の分析結果である。栄養教諭を希望する履修学生は,本科である栄養士及び管理栄養士養成課程での学びの上に履修をすることが必要で,そのことから■年次から履修を始めても■年次までに履修継続する人数はいつも減少傾向にある。もちろんそれが栄養教諭や学校給食現場で働くための― 28 ―
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