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2014/02/27【学長室総合企画課】ひろしまヤングベンチャー賞で金賞を受賞

インタビュー:金廣 絵梨香(かねひろ えりか)さん

経済科学部現代経済学科3年(広島市立広島商業高校出身)

2013年12月18日、第20回ひろしまベンチャー助成金の贈呈式が行われ、「ひろしまヤングベンチャー賞商業・生活文化分野」で金廣絵梨香さんが金賞を受賞しました。これは、 財団法人ひろしまベンチャー育成基金が、「活力ある広島県創り」を目指して、新規性・独創性のある技術やビジネスプランなどを持つ広島県内の将来有望な法人または個人に対して助成金を交付する事業です。おひるね女子ネットカフェ「GUDA(グーダ)」を提案した金廣さんのユニークなビジネスプランを大公開します。

Q1.ビジネスプランの概要を説明してください。

おひるね女子ネットカフェ「GUDA(グーダ)」は、働く女性たちの休憩時間や休日のちょっとした合間に利用でき、まるで自宅のようにくつろげる女性専用のインターネットカフェです。毎日身の回りが忙しい女性に必要な「休息(昼寝)」、「化粧」、「インターネット」、「カフェ(食事)」が一度に可能な場所を考えました。ターゲットは20~50代、働く女性を主な客層として想定しています。また、広島の企業と業務提携することで、広島で生産された家具や食材を提供します。例えば、カフェスペースのインテリアを広島の家具メーカーがコーディネート。まるでショールームのようにお客様に実際に使っていただいて、購買意欲を高め、GUDAが代理販売をします。企業には、安価に商品を提供してもらう代わりに、会社名や商品名を全面的に広告します。また、別途料金でパンフレットやチラシなどをお客様に配布することで、商品開発に重要な顧客の意見を収集する、いわば企業とお客様の中間的存在であることも特徴です。さらに、ネイリストやヘアメイクアーティストによるセミナーなどを開講すれば、新しいビジネスチャンスにつながります。

Q2.何がきっかけでこのビジネスプランを思いついたのですか?

私は、ゼミで広島の地域産業政策や地域活性化について研究しています。以前、首都圏で女性専用インターネットカフェの利用が高まっていることを聞いたことがありました。確かに、少しの待ち時間や集まりの前に、ゆったり過ごせる場所は限られていますし、デパートの化粧室では化粧直しをする女性であふれています。私は、首都圏の例をヒントに、「広島の企業との連携」を特徴としたビジネスプランであれば、地域活性化につなげることができるのでは、と考えました。ビジネスプランの大枠が決まると、「普段自分ではあまり買わないような色の化粧品が試せたら面白い」、「髪型を直すヘアーアイロンがあれば便利」といったアイデアが次々と浮かんできました。女性が「あったらいいな」と思うことを書き出してみることで、このビジネスプランが完成したのです。

Q3.ビジネスプランを考案する上で、苦労したことや工夫したことは何ですか?

架空の企業であっても、緻密な事業計画を練る必要があります。回転率や原価率、損益分岐点などの考え方は、商業高校出身の知識が役立ちましたね。でも、客単価や料金設定の具体的な数字、提携企業の数などの根拠を示すところには苦労しました。また、今回の提案では、審査員約20名(企業や大学の専門家)に対するプレゼンテーションがあったのですが、なんと審査員全員が男性だったので、「女性専用」に焦点を当てた私のビジネスプランをどのように説明すべきか、悩みましたね。そこで私は、女性の視点から、女性が日頃考えていることや必要としていることを分かりやすく訴えるように工夫し、何度も練習を重ねました。

Q4.どんなことが勉強になりましたか?

具体的な根拠のある数字で説得力をもたせること、業界の拡大や縮小を分析すること、リスクや補償の考え方を予め想定しておくことの重要性を実践的に学びました。また、新しいビジネスには、他者が真似できないような独自性と新規性が必要です。以前は、起業について考えたこともありませんでしたが、今回の提案を通して、いつか私も起業してみたいという気持ちを持つようになりました。アイデアを出していくうちに、「ありそうでなかった」、「あったらいいな」がビジネスにつながることを知りました。今は、大学在学中に何か新しい商品を開発できないかと考えています。今回学んだことをもとに、素材を検討しているところです。

Q5.最後にひと言お願いします。

私は、普段の生活の中で、気になることや面白いと思ったことをノートにメモしています。テレビやインターネットからの情報、授業の内容、友人との会話、何でも構いません。全く関係性のないそのメモが、まるで点と点が線になるように、面白いアイデアになることがあるんです。私は日頃からアンテナを張って、いつか役立つかもしれないと思いながら情報を集めています。頭の中で考えていることを、まずは形にしてみると何かのヒントになるかもしれません。私は、社会人になってもこの習慣を続け、ビジネスにつなげたいと思っています。

*「GUDA(グーダ)」は、自宅のように「ぐだぐだ」くつろいでほしい、という思いから名前を付けました。

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